ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

2015-01-01から1年間の記事一覧

耳血腫とインターフェロン療法

耳を掻きすぎて、あるいは、免疫的な問題で 耳に血がたまってしまい、耳が膨らむ病気に 耳血腫というのがあります。1)原因は、 原因は 免役的なものの関与ですが、 基礎疾患に外耳炎があります。耳介(耳たぶのこと)の自己免疫機序が原因でおきる、内因性…

猫の慢性口内炎とインターフェロン療法

猫ちゃんの慢性口内炎の原因は直接の原因は細菌感染 ですが、 口の中は、ばい菌いっぱいというのは、どの子も同じことで(口の中の細菌は、うんちと同じくらいいるといわれています)それなのに、口内炎になってしまうには 訳があります。そう、 根本的な原…

インターキャット

猫の白血病の慢性期になったら、 (白血病の感染初期の4週間でしたら、インターフェロンでウイルスが陰性になる可能性があります) 治療法はない、、、慢性期とは白血病のかかってしまったけれど、 運よく生き延びた猫ちゃん でも、ウイルスが骨髄にはいりこんでしまって、 …

オーダーメイドの手作りフェルト人形

アンデイくんの毛で、つくってもらったフェルト人形です。 世界でひとつ オンリー・ワン本物のような細部にこだわった、素晴らしい出来ですよね わたしの知りあいの方がつくっています。オーダーメイドなので、要望や修正も聞いてくれます その子の毛でつくってくれ…

アンデイくんと、伊豆日帰りプチトリップ

伊東の道の駅にある 犬ものれるグラスボトムボートに乗ってみました 秋晴れで、海も穏やかでしたが、サカナはほとんど、みえませんでした。 貸し切り状態でした(平日なので)沖に出ると、カモメがわさわさ(うみねこ、ユリカモメなどなどだそうです)初島 無料の足湯 …

ドックトレーナーのプチ個人レッスン開催します

犬との生活のコツをお教えします。ワンランク上のワンになろう!! ドックトレーナーのマンツーマン・プチ個人レッスン会の開催 日時 11月28日(土) 午後13時半から 場所 当院にて 完全予約制 費用 30分1500円 1時間2000円 内容 いろんなお悩みの解決法を…

インターキャット

抗ウイルスの注射、インターキャットという薬があります。 発売から21年、日本で製造されている、 猫風邪や猫白血病、犬のパルボウイルスの薬です。1)機序は 抗ウイルス作用ですが、 ウイルスを直接やっつけるわけではありません。 細胞の核にはいりこんだ、ウイル…

薬の排泄

飲んだ薬は、代謝されて、徐々に体から外にでていきます。 その経路は2種類 ひとつは、 肝臓から、胆管を通って、腸にでて、糞にでる もうひとつは、 腎臓から、オシッコと一緒にでるということで、 腎臓や肝臓が悪いと 薬の排泄が遅れたり、副作用が強くでたり…

手術をする前に血液検査をする理由

術前検査、 まあ、人間で、 手術をする前に血液検査をしない病院はたぶん、 日本中調べてもゼロ皆無だと思います。もちろん、どうぶつも 血液検査をしてから手術をするのが ベストです理由は1)もしも、肝臓が悪かったら肝臓がすごく悪いのに、知らないで手術…

新しい耳の薬

暑い夏が終わって、季節の変わり目になると。外耳炎になるわんこが多いですよね、 おうちで、薬を点耳、 毎日、 ああ、めんどくさいし、 犬は嫌がって逃げ回るし しかも、嫌がるので、うまく点耳できない、 点耳をしたあと、耳をふって、薬がまわりに飛び散…

おしっこがでにくくなる原因

排尿障害には原因がいろいろあります。 オシッコがでにくい、もらす こういう排尿障害には、腎臓や尿管は関係ありません。 膀胱と、尿道、あるいは、前立腺、膣 に問題があるからです。 膀胱にオシッコがパンパン、でも排尿できない、これは、命にかかわるエマージェンシ…

おもらしの原因

犬猫さんもおもらしをします、原因はいろいろです 先日、麻生大学の泌尿器科の渡邊先生のセミナーにいってまいりました。 そこでのお話 排尿障害のなかには、、 尿失禁 頻尿 があります。おもらし そそう しょっちゅう、トイレにいく トイレにこもっている原因は ①膀胱…

網膜剥離

シーズーに多い網膜剥離 ラブラドールやダックスに多い網膜委縮いずれも失明してしまう、こわい病気です。 網膜が一度に全部はがれてしまうと、ものにぶつかるので あ、見えていないなって気づきますが だんだん、はがれていくケースが多く そういうときは、発…

肝臓がとても悪いときに、タンパク制限する理由

肝臓が少し悪い そういうときは、脂肪を少なくしてむしろ、しっかりタンパク質をとったほうがいいのです。タンパク質が肝臓の細胞の再生を促す大事な栄養素だからです。でも、肝臓がものすごく悪くなって(肝臓の機能不全) 血液中のアンモニアの数値が高くなった…

室内飼育でも寄生虫にかかります

室内飼育の猫ちゃんだから、感染症や寄生虫にはかからないって思っていませんか?それが、 違うのですイエバエやゴキブリから 回虫蚊から(マンションの上層階でも、エレベーターにのって、蚊がやってくる) フィラリアノミから バルトネラ、ヘモバルトネラ 日本の砂場には回虫卵…

薬をあげるときの裏技

薬を飲んでくれない そりゃあ、そうです。よほど食欲がないと、 なかなか、どうして 良薬は口に苦しですから、でも、 病気を治すにはやっぱり、お薬をのんでもらわないとそこで 松木トレーナーさんから伝授された裏技食欲がないときに、 おすわり、まて、ふせ のト…

動物病院でしか買えないワンランク上の予防薬

要指示医薬品なので、ペットショップなどでは買えない、すぐれものの予防薬があります。 皮膚病のワンの治療にもなるのですレボリューションという背中につけるだけの薬です。なにがいいかといいますと①なんといっても、背中につけるだけの手軽さ背中につけるだけな…

本当にこわい低アルブミン血症

血液検査をしたとき、 アルブミンが低いですっていわれたら、 かなり、 要注意です。1)アルブミンとは、肝臓のみでつくられる大きな分子量のたんぱくです。 半減期は8-10日です。(つまり、1、2日絶食したくらいじゃあ、血液中のアルブミンはさがりません。この数…

シルバーウイークが終わって

シルバーウイークが終わりましたね 皆様、いかがお過ごしだったのでしょうか。 連休は晴天に恵まれ、 今は雨ばかりになりました。暑さ寒さも彼岸まで、、 季節の変わり目は人間も犬猫も体調を崩すことが多いです。 人間で、アンチエイジングということで、ゴマのパワー…

肝臓のためのハーブの薬ーー シリマリン

肝臓のためにきく、ダイレクトなお薬って少ないです。肝臓のために各種のサプリがでていますが、 そのひとつに シリマリンという成分これは、ドイツでは医薬品として認可されています。慢性肝炎、肝硬変、虚血性肝障害、胆汁排泄障害、肝炎を併発した糖尿病に効果があると…

サメ軟骨が腫瘍に効く理由

腫瘍の補助食品の代表例 アガリスク キノコのβグルカン そしてサメ軟骨理由は サメのガン発生率は100万頭に1頭(ストレスなさそうな、連中だから、、??)強力な発がん物質のプールで8年間飼育してもがんにならなかったというデータがあるそうです。そしてサメは軟骨動物です。…

ロックハート城

イギリスのお城を移築したロックハート城にいってきました。 場所は群馬です カップルと犬猫連れにおすすめスポットです。高そうな調度品があるのに、犬オッケーというのが、 驚きでした。 シンデレラの階段だそうです。 大理石 貴族の犬のようです。 アンデイくん、GFのびーちゃん…

とと太のにゃらん旅イン水上温泉

水上温泉にいってまいりました。 犬も猫も泊まれるだいこく館というところに泊まったのですが、 平日なのに満室でした。 人気の宿のようです。 食事もおいしく、源泉かけ流しの内湯もあって、 よござんした、、 宿には、ペット用の源泉かけ流し露天風呂 渓流沿…

ポメハゲの薬

原因不明で脱毛してしまう、病気 ポメハゲ(alopechia X) という脱毛症があります。 発現機序は不明ですが、性ホルモンが関与しているといわれています。 バリカンでポメラニアンを刈り上げてしまうと、毛がはえなくて、はげたまま、、、 なんてトラブルがあります。 だ…

シュウ酸カルシウム結石のできやすい食事

フードでは解けない厄介な膀胱結石のひとつ、シュウ酸カルシウム結石です シュウ酸が豊富な食事を与えないように気を付けないといけません具体的にはホウレンソウ 大豆 イワシ サツマイモ キャベツの芯 食事のミネラルバランスが悪い(マグネシウムやリンを制限しすぎているなど) アスコルビン酸…

犬の咳

よくくしゃみをする(鼻水はでていない)、実は咳だったということがあります。 吐きそうで、吐かないような かっ というのは、 咳なのです。 シニアになると、犬は心臓が悪くなりやすいです 咳の原因は僧房弁閉鎖不全症で 左の心臓が大きくなって それが 気…

肛門嚢炎

肛門腺というのが、うんちがでてくる穴の肛門の左右にあります。 つまりにおい袋でして、 ここにアポクリン腺や脂腺の分泌液がたまる袋が2つあるのです。(肛門の4時と8時の方向にあります)普段は、犬猫さんは、うんちをするときに、ぴゅっとだしています。 …

肥満だと手術リスクがあがる

肥満の犬猫さんは、周術期(手術前・中・後)の死亡率は、通常体型の犬猫よりも高い。猫では3倍高いといわれております。理由はアメリカの論文によると肥満の犬猫は、内分泌系、呼吸系、心血管系の機能が慢性炎症時と類似する。これは、脂肪組織の血流不足によ…

猫のパルボウイルス感染症

犬のパルボウイルスは、猫にも感染しますそして猫には猫のパルボウイルスがあります。1)症状 子猫の場合症状は重篤で突然死の原因になります初期は、元気食欲がなくなり、発熱 口が渇くけれど、水が飲めない、 黄色い消化液の嘔吐二次的に細菌感染、脱水のため、発症…

胃の腫瘍

犬では腺癌、猫ではリンパ腫が多いです。 胃のリンパ腫では、リンパ球形質細胞性炎(内視鏡でバイオプシーしないと診断できません)がリンパ腫の前腫瘍状態と考えられています。1)症状 慢性的によく吐く 持続的な食欲不振で、だんたん、痩せていきます 胃潰瘍に…