ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

肝臓のためのお食事

肝臓が悪い

イコール

タンパク制限というわけではないのです。。

理由は
肝臓の細胞の再生を促すには良質な(消化のいい)タンパク質が必要だからです。
そして、低脂肪であること(脂肪肝はよくないですよね)


ということで、

肝臓のためのお食事は

①消化の良い良質なたんぱく質がしっかりはいって、
十分にエネルギーを供給するもの

 肝臓の細胞の再生を促すため

②フリーラジカルを除去しするために抗酸化物質を強化する

 フリーラジカルによる肝臓の障害を抑えるため

  具体的には、ビタミンC,ビタミンE,ルテイン、タウリン

③食物繊維を強化する

 大腸の善玉菌を増やして、腸管内の窒素を取り込んで、便と一緒に排泄させることによって、アンモニアの生成を減らす。

 結腸内のPHを低下させて、アンモニアの吸収を抑える


④L−カルニチンを増やす

  脂肪代謝を改善するから。
 肝臓の病気のときは、L−カルニチン(アミノ酸)が欠乏するため

⑤ 亜鉛を強化する
  亜鉛は銅の蓄積を防止する
 また、アンモニアの生成を抑える

⑥ 銅を減らす

⑦ カリウムを強化する
  NA−Kのバランスをとって、腹水などのむくみのリスクを減らす


療法食で、肝臓の病気におすすめは

  ヒルズならL/D
      i/d(低脂肪)

  ロイヤルカナンなら
     アンモニアが高くなっている大変重篤なときに
    肝臓サポート(タンパク制限し高脂肪)

 犬   軽度の肝臓障害なら
     消化器サポート(低脂肪)
     関節サポート
     心臓・関節サポート
     満腹サポートスペシャル(糖尿にも)

 猫は 
     肝臓サポート(犬ほどタンパク制限しない)
     退院サポート(タンパクが多い)
     糖コントロール(太っていて、脂肪肝になりつつあるときは、こちら)
     低分子ブロテイン(膵炎のときも)
     セレクトプロテイン(膵炎、おなかが弱い)



 毎日がごちそう、だいーー