ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

まさかのキャベツ!!

ダイエットさせていると、なんだか、ご飯が少ないのでかわいそうなので、野菜をトッピングする方が多いと思います。

その中で
よく、あげているのが、
キャベツ


でも、

本によると
赤血球に対して毒性を示す物質による溶血性貧血の原因物質に
  皆様ご存じの玉ねぎ
  そして

  キャベツ!!

  フェノチアジン、メチレンブルー、アセトアミノフェン(風邪薬、猫)、
    だそうです、

血液がどんどん、壊されると貧血になって、
黄疸がでて黄色いオシッコがでます。
黄疸になると、ビリルビンが臓器に不可逆的に(もどらない)沈着して臓器障害を起こします。

ということで、

放置すると
死亡することもあるこわい病気です。


犬猫は繊維質の消化力が悪いので、野菜をたくさんあげると、消化ができず、ウンチになってでるだけです。
そして、糞はたくさん水を吸収しますので、糞がふえる一方、水を飲む量が少なければ、尿の量が減ります。
尿の量が減るのは。尿石症のリスクのある犬猫にはよいことではありません。(膀胱の洗い流し効果が落ちますよね)

だから

療法食の王手メーカーのロイヤルカナンは、療法食に、野菜を含めていないそうです。
あくまで、タンパク質と脂肪、炭水化物、トウモロコシ、そして工場で野菜から抽出したビタミンやミネラル類からつくっているそうです。ということで、フードにトマトやキャベツといった野菜類を直接いれているわけではないということです。

野菜だから安心というわけではないのです、
ぞれに、キャベツの一番上の葉っぱは残留農薬が心配ですよね。
犬は、あくまで、肉食系の雑食なのです。


トッピングは蛇足になるかも
良質なたんぱく質を含む良質な総合栄養食を食べていれば、大丈夫です。