ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

シニア犬のケア

シニアになったら、健康管理と食生活、日常生活にいろいろ気配りをしてあげると、認知症予防にもなると思います。

1)食事
 フードのパッケージの推奨量に従うだけでなく、体形と体重を確認しながら調節してください
抗酸化物質(ビタミンE,ビタミンC,ビタミンA,葉酸コエンザイムQ10,フラボノイド類などのポリフェノールなど)
脳機能によい栄養素(DHA,EPAなどの脂質、)

2)適度な運動
 散歩の距離は短く、複数回歩きましょう
 運動しないと、どんどん筋肉と神経支配が劣化していきます。
犬のペースでゆっくり、散歩中は光や匂いなどの感覚刺激を受けられるようにしてください

3)遊び
 ご褒美のオヤツや、知育玩具などで頭をつかって認知症予防をしましょうーー

4)楽しい、うれしい刺激
 刺激のない生活で、昼間は寝て夜は起きるといった昼夜逆転生活をしていると、犬も認知症になり、夜泣きするようになってしまうかもしれません。
 好きなことや、楽しいことを毎日の生活にとりいれてください。仲良しの犬と会ったり遊ぶのもいいですね。

5)住環境の改善
 すべらないように、絨毯やコルクのマットを敷いたり、段差に気を付けましょう。
円形サークルにいれて、行動範囲の制限することも、時によっては必要になります。


6)食器を高くして、食べやすいようにする
 いつも寝ているベッドのまわりに、トイレや水のみなど生活に必要なものを近くにおいてあげる

7)さわるときの注意
 眼がみえなくなったり、聞こえなくなったりしています。
突然触らず、先に声をかける、前からゆっくり近づくなど、脅かさないように配慮してください。

8)再トレーニング
 忘れかけていた、おすわり、まて、ふせ、トイレ、などを再トレーニングしてください