ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

水頭症

水頭症という、頭に水がたまって、脳圧があがる病気があります

1)原因は

 脳脊髄液(脳の中を流れる透明な液体)が脳にたくさんたまってしまう病気です

脳脊髄液がたまる原因は
  液体の産生が多すぎる
  液体の循環が悪い
  液体の吸収が悪い(排泄が悪い)

というようなことで、脳脊髄液の流れが悪くなることが原因です。

では、そうなってしまう原因は

・先天性≪生まれつき)
  つまり、奇形ですね

・脳腫瘍
脳炎など

2)なりやすい犬種は
  チワワ
  トイプードル
  ポメラニアン、ヨーキー

3)症状

先天性の水頭症ですと、生後直後から異常なのですが、症状がはっきりわかるようになるには、2−3か月齢で、たいていは1歳までに発症します

見た目は
 ・大きな頭(おでこが出ているような感じ)
 ・両目が外に向いている(ロンパリ)
 ・泉門が開いている(チワワに多いですが、開いているからイコール水頭症ということではありません)
 ・体が小さく成長が遅い
 ・常にぼーっとしている(意識レベルが低い、沈鬱)
 ・抱き上げたりするとパニックのように騒ぐ
 ・しつけがうまくいかない
 ・目がみえていないような感じ(視覚障害
 ・ぐるぐる回る(旋回運動)
 ・ふらつく(運動失調)
 ・けいれん発作

4)診断
 神経学的検査
 確定診断はCT,MRIと脳脊髄液検査

5)治療
 基本は手術(脳内で脳脊髄液がたまっている脳室というところとおなかをチューブでつなげる脳室ー腹腔シャント術といいます。)
 脳圧を下げる薬の内服
 発作のコントロール
 原因の除去

6)予後
 軽度の場合は内服治療(一生飲み続ける)
 中ー重度の場合は手術により脳圧が改善ができれば、予後はよいといわれています。
 かなり重度で手術不適応、あるいは手術をしない場合は、てんかん発作がとまらなくなって亡くなったりすることもあります。
 脳腫瘍、脳炎の場合は、治療が難しいです。


子犬を新しく迎えるときは、頭が異様に大きかったり、眼が横にむいていたり、反応が鈍かったりしていたら、
この病気の可能性があります。
猫の水頭症はまれです。
頭が大きくても、症状がなければ、治療はしないです。泉門が開いているチワワは、空いているところを無理に押したりしないようにご注意ください。


このわんちゃんが、本当に水頭症がどうかはわかりません。ネットから拝借した写真です。
写真の外観は、
おでこがでっぱっています。
眼が両目とも外にむいています。
ぼーっとしているような感じもありますよね


 
 




 

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