ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

関節鼠

関節内の骨、軟骨片などの遊離体ができることがあります。これを関節鼠(ネズミ)といいます。
これが、関節の痛みをおこし、歩くときに痛がるといった症状がでます。治療は、外科的に切除することです。

大型犬の成長期に離断性骨軟骨症という病気があります。、この病気は、軟骨の一部がはがれてしまい、関節の痛み、炎症を起こし、進行しますと関節が変性する病気です。
このはがれて、遊離してしまった軟骨を関節ネズミと呼びます。
大型犬、超大型犬に多くみられ、肩関節、肘関節に多いです。
軟骨の一部がはがれてしまう原因には外傷、遺伝、栄養(カルシウム過多、あるいは栄養不足)などが関与していると言われています。

レントゲンでは、軟骨をみることができないのと、レントゲンは骨が重なった部分はみることができない、
などの理由で、単純レントゲン撮影で明瞭に関節鼠を発見することが難しい場合があります。


猫ちゃんにみられるのが、滑膜骨軟骨腫症という病気です。膝や肘の関節に多いです。
関節をつつむ滑膜が炎症を起こし、滑膜が肥厚します。そして、滑膜が化生して、軟骨になり、これが骨のように固くなり、骨化します。ただ、この骨化した軟骨自体は、痛くないので、これだけを手術で切除しても、改善しないといわれています。


(タイのタイガーテンプル)
トラとお友達になってみたいですね!