骨の病気
昨夜は麻布大学の整形外科のセミナー(関節炎)にいってまいりました。
夜の20-22時開催してくれるので、近くでありがたいことです。
そこでのハナシ
骨がレントゲンで白くうつるのは、
骨はリン、カルシウム、たんぱく質の有機物でできているので、これらはX線不透過性(白くなる)なのです、
で、
リンやカルシウムが腎臓の病気などで、どんどんぬけてしまうと
からだは、骨から調達するので、骨が融解する(骨脱灰)がおきて、骨が黒く、すかすかになっていきます。
また、
腫瘍で、骨の硬化や骨
増生(さらに白くなる)と骨がもりあがったり
とげとげ状になったり、
骨がふくらんだりします。
つまり、レントゲンでみれる骨の病変は
骨融解(黒くなる)か、骨の増殖パターンしかないのです。
免疫介在の骨の病気は、よほど重度でないとレントゲンにはうつらないそうです。
ですから、整形外科の病気を調べるためには、レントゲン検査だけでなく、CT,MRI,骨の生検査、関節液の検査が必要となります。
骨の病気の部位をみると
骨原発の腫瘍は 骨端、骨幹端
(つまり、骨の下のほう)
転移の骨の腫瘍は 骨幹
(骨の中心)
大型犬に多い骨肉腫は
関節をこえて他の骨には転移しませんが、
膝、肩、手根骨(手先ってこと)に多い
悪性の腫瘍は急激に骨増生するので、最初におかしいと思って検査しても、さらに2週間後に再検査が必要です
肺の腫瘍による肥大性骨症
手足がふくらんでいる、むくんでいる、ハアハアしていて、苦しそう
肺に腫瘍があることが推測されますね。肺の腫瘍をとらないと、痛みはとれないそうです。つらいですね