ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

急に呼吸がおかしい、、苦しそう、でも食事は食べたけど、、、

急にハアハアして、具合が悪そう

でも食事はしている、、、(かなり、病気が進行していたり、危険な状態になっても、がんばって食べる仔っているんですよね。)

 

食事して、吐いたりしていないから、大丈夫かな^^って思ってしまうと思うのですが、

実は生命を脅かすような状態にあることがあります。(だから、朝起きたら、なくなっている犬猫さんのハナシ、ってあるんですよね。ま、人間も一寸先は闇、歩道を歩いているだけで、ひき殺されたりするご時世ですから)

 

呼吸が早くなる原因はいろいろ

1)心臓の病気の悪化

2)ARDS

  急性呼吸窮迫症候群

3)急性間質性肺炎

4)肺高血圧症の悪化

5)どこかで出血している

6)肺水腫

7)胸水がたまっている

8)心臓の腫瘍

9)心臓のまわりに水がたまっている

などなど

苦しそう、、まずは酸素室で呼吸を安定化させ、

原因を調べていきますが、間質性肺炎などの肺の病気は病理検査で確定診断となるので、なかなか、診断が難しいです。レントゲンとったら、肺が真っ白、血を吐いた、、、となると、

かなり、やばやばです

治療は酸素室入院、抗炎症剤、抗生剤など、

 

先日、当院にトリミングと、ついでにフィラリアにかかっているかどうかの検査に来院されたわんちゃん

 フィラリアにかかっているかどうかは血液検査なので、当院では、採血して、フィラリア抗原検査キットだけでなく、CBCを測っています。

そしたら、貧血と血小板の減少、あれ???トリマーさんがいうには、いつもよりも元気がなくて立ってくれない、でも、歩ける、、

犬を見ると舌が淡いピンク色でハアハアしている、、

おやおや、エコーでみると、脾臓に大きな腫瘤が、、

どうやら、脾臓の腫瘤からじわじわ、出血して、血小板が減って貧血になっているようです。

元気そうにみえても、、、食事を食べていても、、

犬は何もいってくれないから、わからないですよね、、、

 

f:id:anbeto:20190513154956j:plain

泥遊び好きなんです、、、