ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

歯周病のリスク

先日、わたしが全身麻酔で手術をうけたのですが、、そのときに、麻酔前の注意事項として、虫歯や歯周病があると、誤嚥性肺炎のリスクがあるから、事前に歯医者で治療するようにということでした。さっそく、歯医者さんでスケーリングしましたが、たしかに、挿管(肺にチューブをいれて、麻酔と酸素を送る)するときに雑菌だらけの口の中を気管チューブがとおるときに、口の中の雑菌が肺に入ってしまうことは、十分考えられます

犬猫さんの歯のスケーリングのときも、肺に気管チューブをいれて挿管します。つまり、事前に歯周病の治療が必要なのに、歯周病の治療のために挿管しないといけない、、というリスクがあるのです。

 

歯周病とは、、

  歯の表面に付着した歯垢の中の細菌で、歯周組織(歯肉や歯槽

骨など)が破壊される病気です

 

同じもの食べている同じ環境でも、歯周病になる仔と、ならない仔がいます。それは、免疫や全身疾患、血管系の障害、糖尿病、などが背景にあるからです。

たとえば、皮膚病があると、カジカジしますよね、、すると、被毛が歯にからまったりすると、そこに細菌がさらに付着して口の中の粘膜が炎症をひきおこしたりします。

ウエットフードやふやかしたドライフードは、ドライフードよりも歯垢歯石がつきやすいです。

デンタルケアは犬も人も大事です。子犬のときからハミガキの練習をすると、オトナになっても続けることができます。

 

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早生(琴平神社の近く)のヒマワリ畑です。

青い空とヒマワリは相性があいますね