歯周病にかかりやすい犬種
大型犬よりも小型犬のほうが、歯周病が多いです。
1)ミニチュア・ダックス、イタグレ、トイプードル
歯周病が多いです。
上あごの犬歯から奥歯まで、歯がきれいに見えても
歯肉の奥に細菌がたまって、目と歯の間に膿がたまっ て、顔がはれる根尖病巣ができやすいです
ガーゼで磨いて、歯がきれいにみえても、、
歯肉に細菌感染がおきて、歯槽骨が破壊される歯周病が進行している場合もあります。
歯の表面だけでなく、歯肉と歯の間のお手入れが大事です。
2)短頭腫(ブルドックたち)
上あごの第1−4前臼歯が歯並びが狭いので、 歯周病になりやすい
3)チワワ、ヨーキー、ポメラニアン
歯が抜ける、遺残乳歯(乳歯がぬけないまま、永久歯がはえる)、歯周病
4)中ー大型犬
歯が割れる(破折)、歯肉過形成
固いガムの噛みすぎにご注意
ということで、、、
ガーゼで歯の表面だけを磨いていても、歯周病になる可能性があります。
歯周病は、歯の汚れではなく(サロンで、歯の表面をガリガリして汚れをとるのは、あまり、意味がありません)
歯を支える組織(歯肉、歯根膜、歯槽骨)が腐って壊れる病気なのです。
ということで、
早めに予防的スケーリング(歯の表面だけでなく、歯肉の中にはいりこんだ細菌を洗い流す)処置をして、
歯周病の進行をおさえたほうがいいですね。(歯周病は完治しません)
でも、そのあとに、やっぱり 歯のお手入れをつづけないと、元の木阿弥になります。
健康であれば、口の中に細菌があっても、歯肉溝の中にさまざまが菌がありますが、噛み方、唾液などによる自浄作用や、歯肉溝(正常な状態の歯周ポケット)内の防御機構などにより、歯周病にならないように維持されているといわれています。
健康な体に健康な歯(白さは重要ではありません)
歯があまりにも不健康でしたら、内臓(肝臓や腎臓)や免疫が弱いことも考えれますね。
動物の歯の治療は、
スケーリングと歯が悪くなったら、抜歯くらいで、、
虫歯の治療とか、歯の根っこの治療とか、入れ歯とか、
歯並び矯正など、人間のような歯科治療は一般的ではありません。
当院でのスケーリング治療
超音波スケーラーで、長年ついた歯石を除去します。そのとき、水が肺にはいらないよう、また、安全な麻酔をするために、気管にチューブをいれて、そう管します。
ビフォー(11歳にしては、きれいなほうです)
超音波スケーラーで歯石をとっています。
水が肺にはいらないよう、サンクションですっています。血圧が下がらないように、留置をして、静脈点滴をしながら、麻酔をかけています。
劇的アフター
そして、ルートプレーニングをします。
歯肉溝の細菌を洗い流します
あとは、フッソなどでポリッシングします
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