ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

無麻酔で歯石とりは、、おすすめしない理由

無麻酔で歯石をとってくださいっておっしゃる方が多いです。
お気持ちはよくわかります。

人間は、麻酔なしで歯石を歯医者さんでとってもらえますものね。

無麻酔で歯石をとらないほうがいい理由は

① 歯の見える部分の歯石をとるだけで、
歯と歯の間や、歯周ポケットの中の歯石歯垢はとれない(
人間の場合、歯医者さんで、歯と歯の間やポケットまで
お掃除してくれますよね。もちろん、無麻酔で、
それは、患者が協力してくれるから、、、です)

② 無理無理、歯石をとると、歯や歯の周囲を傷つける可能性が高いし、歯の表面が凹凸になって、余計に歯石歯垢がつきやすくなる。

③意識がある状態で、ワンコの頭や口を押えて、痛いことを無理に行うため、その後のホームケアをやらせてくれなくなる可能性がある。


ということです。
歯医者さんでデンタルクリーニングにいきますが、スケーラーで歯石をとったり、歯周ポケットの掃除は
けっこう、痛いですよね。(かかりつけの歯医者さんにいわせると、わたしの痛みの閾値は高いそうです、、)

こういう理由から、
サロンでハミガキしてもらうのはいいけれど、
歯石とりまでお願いするのはやめましょうね。


当院でのスケーリング処置は、
超音波スケーラーで、長年ついた歯石を除去します。そのとき、水が肺にはいらないよう、また、安全な麻酔をするために、気管にチューブをいれて、そう管します。

ビフォー(11歳にしては、きれいなほうです)

超音波スケーラーで歯石をとっています。
水が肺にはいらないよう、サンクションですっています。血圧が下がらないように、留置をして、静脈点滴をしながら、麻酔をかけています。

劇的アフター

そして、ルートプレーニングをします。