ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

猫のリンパ腫

昨日は町田で高名な先生をお招きしてセミナーがありました。そこでのオハナシ

 

猫のリンパ腫

昔は猫白血病にかかっている猫が多かったので、ウイルスが原因で若い猫がこの病気にかかって死んでいった。昔の猫の寿命は、なんと、4歳くらいだったということ!!

今は、室内飼育が大半なので、このウイルスをもっている猫は減ったけれど、今度は若い猫ではなく、シニアの猫にリンパ腫が増えている

とくに、消化管型リンパ腫(腸にできる腫瘍です)が腫瘍の3分の1を占めるくらい多い。

治療法は

 まずは、ハイグレードのリンパ腫だったら、いきなり化学療法をはじめると、腸がすでにボロボロでダメージをうけているところに、腸管毒性のある抗がん剤をうってしまうと、腸に穴があいて、穿孔して、細菌性腹膜炎をおこしてしまう。

ハイグレードのリンパ腫だったら、外科的に切除してから抗がん剤をする、、、

でも

でも、

がんばって抗がん剤を毎週のようにうっても

生存期間が6-9か月

1年以上生存が20%

だそうです。

無治療だと4-8週間

 

がんばって余命2か月を

1年にのばすか

あきらめて運命にまかすか

この選択肢は、悩みますよね。

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ジャンボ宝くじがあたったら、広大な敷地で

犬とロバとニワトリをかって、毎日うみたて卵をたべ、畑をつくって自給自足してみたいです。

猫も自由に敷地内を歩かせてあげたい、、、

ロバにのって、犬と散歩してみたい、、、