ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

猫の消化管型リンパ腫

犬は体表のリンパ節がはれる多中型リンパ腫が大半ですが、猫は外からみえない、胃や腸のリンパがはれるリンパ腫が大半です。ですので、犬よりも、病気の発見が遅れやすいです。猫ちゃんは犬よりもガマン強いから、なかなか、病気のサインをみつけにくいかもしれません。
11歳くらいから、多くなります。


症状は
 下痢、食欲不振、体重減少、急劇に悪化する

予後は(抗がん剤の治療をした場合)
①ハイグレード(細胞診または内視鏡検査)
  200-300日(生存期間中央値)
  進行の早い癌です
  リンパ腫のなかで60-70%
  化学療法寛解率(腫瘍が小さくなる)38-87%

②ローグレード
 細胞診で、ローグレードという結果がでても、
ローグレードとハイグレードが混じっている可能性があります。
そのため、内視鏡や開腹による生検でないと、確定ではありません
  治療しても、500-870日
  リンパ腫のなかで28%
  化学療法寛解率(腫瘍が小さくなる)56-96%

 
③LGL(大顆粒性リンパ腫)

 なんと、生存期間の中央値はたったの17日!!
 腸が穿孔してしまう、
あっという間で助からないです、、、
 リンパ腫のなかで6-7%