てんかん発作の診断の決め手
昨日、麻生大学の夜のセミナー「てんかんの診断」にいってまいりました。近くで貴重な夜のセミナーは、本当にありがたいことです。
麻布大学の神経外科内科の齋藤先生の講義でした、。
そのなかで
てんかん発作かどうかの診断は
MRIの画像診断でわからない。
MRIはあくまで、脳の病気や奇形を調べるもので、てんかん発作の原因を調べる検査であるということ。
てんかん発作かどうかは
発作のはじまりから終わりまでの、一部始終を記録した動画と
でも、動画だけではだめなのです
動画だけを専門医にみせたところ、診断の一致率は29%だそうで、動画だけで、てんかん発作かどうかの診断はくだせないそうです。
つまり
てんかん発作の診断は
・発作を実際にみたひとの問診(刑事の事情聴取みたいに、詳細にわたって聞く)
・発作をおこす前から発作がおわったあとまでの、一連の動画
ちなみに
てんかん発作 とは、病気の症状
てんかん とは、脳の病気の病名(疾患)
では、
てんかん発作の原因はいろいろあります。
1)脳の病気以外の原因
腎臓、肝臓の病気、低カルシウム、低血糖、電解質異 常 これらは血液検査でわかりますので、発作をおこしたら、まずは、血液検査をします。
2) 中毒
有機リン、エチレングリコール、など
3) 血液検査でまったく異常がなかったら、次のステッ プ
全身麻酔でMRIをとって、脳の病気を探ります
脳炎、脳の腫瘍、脳の奇形、頭部外傷など
てんかん発作の原因検査は
血液検査
問題なかったら、MRI検査
さらに脳波検査
というステップになります。