短頭種に嘔吐が多い理由
短頭種気道症候群といって
パグやブルドックたちは、呼吸器に問題がある犬が多いです。
理由は呼吸をする通り道にあたるのどのところが狭くなっている(軟口蓋過長、喉頭麻痺など)、あるいは、鼻の穴が狭くなっている、、
そういうワンたちに多いのが、胃消化器障害です。
研究報告によると、
短頭種73頭で内視鏡検査をしたところ
幽門粘膜過形成 86.3%
幽門狭窄 30.1%
食道の変位 16%
逆流性食道炎 37%
胃十二指腸炎 89%
呼吸器症状が悪化すると、胃腸も悪くなるとのこと
理由は
呼吸器が悪くて、ぜーぜー、ヒーヒー苦しそうにしていると、それで、よけい酸素を吸ってしまって、酸素ガスが胃の中にはいってしまい(呑気)胃の内圧が恒常的に上昇すると、ガストリン(胃酸を出すホルモン)や胃酸の分泌が亢進する。
その結果、幽門前庭部(胃から十二指腸にいくところの胃のおわりの部分)の粘膜を形成させる作用を持つコレシストキニンやセクレチンの分泌を亢進させている可能性がある
とのことです。
ということで、
ぜーぜー、しているワンの治療(長い軟口蓋を切除し、狭くなっている鼻の孔を広げるなど)をしてあげると、消化器症状が改善すると報告されています。
たしかに、
喉頭麻痺のアンデイくん、手術してから、
吐くのがへったし、すこぶる胃腸の調子がよくなりました。
からだってどこかが悪くなると、ほかも悪くなってしまい、連鎖してしまいますね、、