ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

空腹時に吐く

昨日は、東大の内科の大野准教授のセミナーにいってまいりました。午後の休診、ご迷惑おかけしました。

よく、ご相談うけるのが、
おなかがすくと吐く
明け方吐いている
黄色い液体を吐いている

1)原因は
 胆汁嘔吐症候群(逆流性胃炎)

空腹時間が長いと、胃酸がへってしまい、そこで、強アルカリの胆汁が十二指腸から胃に逆流して、アルカリやけしまうためです。

2)治療
 まずは、空腹時間を短くするために、食事の回数を増やす
 一日1食なら2回にする
 あまり、朝方に吐くようなら、夜、少量あげてみる
 食事が少なすぎるか、ダイエットしすぎていないか、食事の量を確認してみる

3)それでも、治らないなら
 胃の運動改善薬をのませる(ガスターといった、胃酸を減らす薬は逆効果です)


慢性胃炎の原因になるお食事は、

・脂肪の多い食事
  消化が悪いので、胃からの排泄がおそくなるから

・繊維の多すぎる食事
  消化がよくない

ということで、
しょっちゅう、吐いているなら、
お食事の回数、食事の中身、量を見直してあげましょう。


おうちの犬さんが、長い草を食べたがっていたら、
胃が悪い可能性があります。
肛門腺がたまっていても、草を食べるといわれています。