膀胱炎の原因
前に、「猫がおしっこがでないみたいだけれど、膀胱炎の原因は何ですか?」というお電話をおうけして、
ちょっとびっくりしたことがあります。
原因を電話で問い合わせるよりも、おしっこがでない危機的状況の解決が、まず先ではないかと、、
で、
膀胱炎の原因をお電話でご説明するよりは、このブログを
読んでいただけると幸いです。
1)急性の膀胱炎
ばい菌が感染した、感染性膀胱炎が大半です。
特に犬の場合は大部分が細菌感染です
犬は、大腸菌が最も多いです。マイコプラズマ、クラミジア、ウイルス、真菌(まれ)
陰部や肛門をなめて、そのまわりに存在する細菌が尿道を経由して膀胱に細菌がはいってしまう細菌性膀胱炎が最も一般的です。
2)慢性膀胱炎
・ 抗菌剤の治療によって、急性膀胱炎が改善したけれど、再発する。尿の中にばい菌はないけれど、腎臓の腎盂腎炎や前立腺炎などが原因(深いところで細菌感染がおきている)
・ 抗菌剤の治療によって急性膀胱炎が改善されたけれど、 また、異なる細菌感染で膀胱炎がおきた
細菌感染しやすくなってしまう免疫力の低下が背景にある可能性あり、
糖尿病、クッシング、慢性腎臓病、腫瘍など
・ 持続性感染
抗菌剤をきちんと飲まなくて耐性菌ができてしまった
3)ストレスによる特発性膀胱炎(猫)
細菌や結石もないのだけれど膀胱炎をくりかえす
4)膀胱結石
症状は
おしっこがでなくて、頻尿(しょっちゅう、トイレにいって、こもったりする)
排尿がおわっても、排尿姿勢をしている残尿感
赤いオシッコ、濁ったオシッコ、
尿漏れ
発熱、沈鬱、食欲不振、嘔吐があれば、細菌性腎盂腎炎や前立腺膿瘍も疑われます。
治療は
抗菌剤を最低14日間内服する。
再発を繰り返す場合は、膀胱に針をさして(膀胱穿刺)尿の培養検査
結石があれば、結石の治療