ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

発情と皮膚の関係

わたしたち女性の、生理の前後で皮膚のコンデイションがかわりますよね。
生理が終わって排卵する卵胞期はエストロジェンが優位になり、角質層の水分量が増えてバリア機能も向上し、皮脂の分泌も抑えられるので皮膚の状態が安定するといわれています。(生理がおわると、体調もよくなるし、皮膚のつやもよくなりますよね。デトックスしたなーって感じで)

で、生理の前になると、プロフェステロン(黄体ホルモン)が優位になったときは、皮脂の分泌が増え、肌荒れやにきびがでやすくなり、皮膚の状態は悪化するといわれています(生理前はほんと憂鬱、、)

人間は、月経周期で、ホルモンが変動し皮膚に変化があります。
同じように犬も、発情の前後で皮膚の状態が影響をうけます。

発情出血がおわって1か月後から皮膚の湿疹が増えたり皮膚の状態が悪化しやすいです。発情中は、エストロジェンが分泌されますが、徐々に黄体ホルモンが増えてきます(受精卵が子宮に着床しやすくなるよう体内環境を整えるため)妊娠しなくても、犬の場合は、発情のあとに黄体ホルモンが続いてしまいます。

ということで、
発情周期と皮膚のトラブルは関係があるのです。

解決法は
避妊手術が一番です。
糖尿病の予防にもなります。

なぜ、糖尿病の予防になるかといいますと、
発情の後は、黄体ホルモンの時期になり、そのときに、黄体ホルモンによる高血糖の糖尿病になることがあります。これは、乳腺から成長ホルモンがたくさんでて、これが、インスリン抵抗性の原因になるからです。このようなワンコさんの場合、早く避妊すると、インスリンの投与が必要なくなるのが、27.7%、インスリンの減量に成功するのが、36.4%の症例報告があります。
すでに高血糖の状態で、尿に糖がでているのでしたら、
このまま、避妊しないで、あと2,3回、黄体期高血糖をくりかえすと、どんどん糖尿病が進行して、膵臓がだめになってしまう。できるだけ、早くに避妊手術をするべきだ」といわれています。


牛乳は、仔牛が飲むミルクを横取りして生産されています。
大事にしましょう、、