ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

低血糖にご注意

子犬とインスリン治療中の犬の低血糖は、死を招くくらい危険です。

幼犬期は離乳までに、10-30%の死亡率であるといわれています。
ペットショップなどから、生後50日くらいで子犬を購入して、子犬が食事をとらなくて、吐いたり下痢したりしていたら、一大事です。
母犬から離れた仔犬は、12時間食事を食べないと低血糖、低体温、脱水などになりやすいです。(大人の犬でしたら、2.3日絶食しても、アルブミンもさがりませんし、低血糖にはなりませんので、これが原因で死んだりはしません)

血糖値が70以下になると、ぐったりして歩けなくなったり(運動失調)、50以下になると、筋肉の硬直がみられたり、40以下では、致死的な状態になります。


ということで、

幼犬と、妊娠中、インスリン治療中のワンにおすすめなものが
すばやく血糖値をあげてくれる、栄養補給液です、吸収率の高いグルコースのドリンクが発売されましたので、
ご自宅にまさかの予備として備えておくことをおすすめいたします(1個300円くらいですので)
砂糖は、果糖+ブドウ糖から構成されますので、低血糖のときは、グルコースが必要なので、高濃度のグルコースをのませたほうが効率的です。

拾った子猫も、低血糖が要注意です。
離乳前で、人間がミルクをのませないといけないと
本当にたいへんです。
夜中に起きて飲ませないといけません。