ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

猫の慢性鼻炎

猫ちゃんが
鼻水ぐしゅしゅ
くしゃみをしていたら、

1)原因は

①まずは、ウイルス感染を疑います。
 過去に呼吸器のウイルスに感染すると、鼻の粘膜が変形(扁平上皮化生)して、後遺症が残り、慢性的な鼻水とくしゃみの原因になります


そして、
②季節性であれば、アレルギー

③鼻水の培養検査
 アスペルギルス、クリプトコッカス
 マイコプラズマ
 ボルデテラ

とことん検査するなら、MRI検査と鼻鏡検査、内視鏡検査、


2)治療は

日和見感染症による黄色い膿のどろっぱなには、抗菌剤
(アモキシリリンやクリンダマイシン、ドキシサイクリン)(完治するのは、難しいとのこと)

抗ヒスタミン剤(ロラタジン、モンテルカスト)

・抗ウイルス剤(インターフェロン、ファムシクロビル、
   Lーリジン)

・炎症を抑えるためのステロイド

・鼻水が詰まっている場合は、空気の加湿、点鼻、ネブライザー

 、猫ちゃんを浸潤した環境に置くとよいとのこと(たとえば、蒸気の多い浴室)
 
・生理食塩水で鼻を洗う(鎮静が必要)

本では、「明確な病気の原因がない場合は、猫ちゃんの慢性鼻副鼻腔炎、くしゃみの治療は成功しない、完治しない、完全に治癒する可能性は低い」とのことです。


やっと、乾燥の季節が終わりましたので、
鼻水つまりの猫さんには、ラクなシーズンになりましたね
といっても、花粉症にはつらい季節がつづく、、、