ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

猫風邪

冬になると、はやるのが、猫風邪

1)原因は
ウイルス(猫ヘルペスウイルスⅠ型、猫カリシウイルス)
細菌
クラミジア
などの複数の病原体が関与していいます。


2)発症は
 免疫力の弱い子猫
 ワクチンをうっていない猫
 ほかの病気にかかっていて、免疫力が落ちている猫

人にはうつりません

3)症状
  鼻水
  くしゃみ
 ひどくなると、肺炎をおこします

ヘルペスウイルスに感染すると、最初は沈鬱、食欲不振、発熱、鼻水(みずっぱな)よだれ
流涙、充血浮腫をともなう結膜炎
ひどくなると、膿のような鼻水で、鼻の孔がふさがれ、

黄色い目やにで瞼がふさがるくらいに、、

猫カリシウイルスですと、鼻水や流涙のほかに、よだれを伴う口の中や舌の炎症や潰瘍


4)診断
呼吸器症状と結膜炎ーーー猫ヘルペス
呼吸器症状と結膜炎と、口内炎、場合によっては関節炎ーーカリシウイルス

を症状から疑います。確定診断はウイルスの検出


5)治療
抗ウイルス薬インターフェロンの投与
抗菌薬
輸液や栄養補給

6)予後
免疫不全の猫や子猫は死亡することもあります。
多くの場合、10-20日程度で改善します。
症状改善後もウイルスを排泄しますので(カリシウイルスの場合、生涯にわたり、ウイルス排泄します)、他の猫と接触させないよう注意が必要です。

7)予防
ワクチン接種(年に1回)
感染猫がいたら、ほかの猫は隔離、次亜塩素酸で消毒

8)感染ルート
口や鼻、結膜からの接触感染
鼻水や目やに含まれるウイルスを直接あるいは、空気を介して、ほかの猫が口や鼻、眼からもらってしまいます。


年内のトリミングはご予約がいっぱいで、おうけできません。ご迷惑おかけしまして、申し訳ありません。
新年のご予約お待ちしております。