緑内障は早期発見が大切
春は予防シーズンですので、動物病院にいかれる機会が多くなりますね。そのときに、ぜひにやっておきたいのが、
眼圧検査です。
シーズー、柴犬、Aコッカさんたちはとくに、おすすめです。
緑内障はご存じのとおり、眼圧が高くなり視神経がダメージをうけて、失明してしまうこわい病気です。
早期発見によって、眼圧を下げる処置をいろいろやって視力をすくってあげても、片方の目も1年以内に同じように緑内障になりやすいといわれています。(80%)
そして、内科治療単独では緑内障の長期コントロールが難しいといわれています。原発性の緑内障でラタノプロストに反応を示す場合でも、平均5か月後には再び眼圧が上昇してしまうといわれています。
そこで、
もちろん、眼科専門病院での治療になりますが
外科手術を早期にうけることによって、視覚が保持できる可能性があります。視覚が残っている場合に限りますが、
・眼圧が高くなる原因の眼房水の生成を抑制するために、レーザーで毛様体を凝固してしまう内視鏡的レーザー毛様体凝固手術です。1年後の視覚維持率は70%との発表がでています。
・眼房水の流出が悪いと眼圧があがるので、眼房水の流出を改善するもの(インプラントを目に入れる)
この隅角インプラントは、視覚維持率が1年後で約90%とかなり上昇しているそうです。
慢性期の緑内障になったら、視覚が失われているので、
痛みや不快感をとるための点眼になります。
眼科専門病院では、
眼内シリコン義眼をいれる手術が推奨されています。(見た目はかわいいままです。角膜を残すので、点眼は引き続き必要です)