ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

ヨーキー脳炎

壊死性白質脳炎という病気がありまして、
ヨーキー、チワワ、パピヨンなど、限られた小型犬に発生する病気です。
しかも、これらの犬種のうち、体重2キロ未満の小さなワンコさんだけ発生率が高いといわれています。

原因は不明

症状は

 大脳白質、脳幹がリンパ球性炎症と壊死を起こすので、障害部位によって発作、運動失調、捻転斜頸などさまざまな臨床症状をおこします。


パグ脳炎(壊死性髄膜脳炎)よりは、進行が遅いといわれています。

診断は
 MRI

治療は
 ステロイドの内服
 けいれんがおきる場合は抗けいれん薬


熱中症に気を付けてください、、

ワンコさんがハアハアしていて、具合が悪いということでいらしたので、
尿検査をすると、血尿がでていました。そして、
よくよくお話を伺うと、
犬だけが留守番の時はクーラーを切っているとのこと

わたし「猛暑ですから、クーラーつけてくださいね」
飼い主様「犬にクーラーいりますか?昔から犬は外にいるもんだから、大丈夫でしょう」
わたし「では、外の日陰にいるのですか?」
飼い主様「いいえ、室内です」
わたし「え?暑くないですか?部屋の温度測りましたか?」
飼い主様「犬にはクーラー必要ないから」

なんだか、禅問答みたいになりましたが、
最終的には猛暑の日中はクーラーをつけてくれるよう、納得していただきました。
この記録的な猛暑ですから、
ぜひ、お留守番のワンコさんにも愛の手をさしのべてあげてください。