ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

心臓バイオマーカー

血液検査で心臓の病気をチェックする方法があります。

それは、

心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)といって、
おもに心臓の中の心房筋でつくられるホルモンを測定します。
心房筋が伸長刺激によって血液中に放出されるホルモンで、心不全になるとホルモンが増えてしまいます。(とくに、左心不全で高くなります)

正常犬で、血液中のANPは30PG/ml以下です。

ANPは心房筋に負荷がかかると、血液中に放出されるので、僧房弁閉鎖不全(MR)などのときに、上昇します。

ANPが50以上 左の心房の負荷がある
ANPが100以上 肺水腫を発症する可能性がある
ですが、
胸水などがたまった重度の右心不全は44.9以上なので、ウ心不全診断には不向きといわれています。



もうひとつのバイオマーカーは
NT−proBNPというのがあって、
B型ナトリウム利尿ペプチド(BNP)は、おもに心不全時の心室筋で産生されるホルモンです。
健康動物では、このホルモンはほとんど検出されません。
ということで、このホルモンは、咳とかの臨床徴候を示す以前から上昇するので、心臓疾患の早期診断に有用といわれています。

心臓バイオマーカーを用いて、心不全の重症度や予後、あるいは早期発見をすることが可能かもしれません。
心臓が悪いことがわかったら、
やっぱり、塩分を控えたほうがいいですね。
この暑さで犬に人間用のポカリスエットをあげる場合は、塩分過剰になりますから、希釈しましょう。
犬猫さん用のポカリもありますよ。


お釜のように暑い、、、