ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

失明してしまったら、、、

犬猫さんも眼の病気で失明します。

1)代表的な原因
 白内障(アメリカンコッカに多い)
 緑内障(柴犬に多い)
 網膜剥離シーズーに多い)
 遺伝性の病気
 進行性網膜委縮(ラブラドール、Mダックスに多い)
 甲状腺機能亢進症による高血圧性網膜症(猫)
など

2)治療方法
治療方法はほとんどないのですが、
抗酸化剤の内服(ビタミンE,アスタキサンチンのサプリ)
循環改善薬
紫外線対策(サングラスかける、日中のお散歩ひかえるなど)
網膜剥離の場合は、レーザー手術


3)失明してしまった場合の対処方法は

加齢による白内障や、徐々に網膜がはがれていくような網膜剥離の場合、徐々にみえなくなっていくので、
突然の失明でないので、ワンちゃんがパニくるってことはないのですが、
突然の失明ですと、犬も猫も戸惑います

突然失明すると、順応までに3-4か月かかります
慣れるまでのケアが必要になります。

・室内の生活環境をかえない
・室内の危険物をなくす(眼の高さ、段差)
・触ったり声かけをなるべく多くしてあげる
・遊ぶ量を増やす
・生活のリズムをくずさない
・知らない場所に行くと歩けないので注意してあげる
・不安傾向が強くなるので、こころのケア

・エンジェルリングなどをつける(頭の上にアンテナをつけて、ぶつかる前に感知できるようにする)