ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

シニアになるとイボが増える

シニア犬になると、皮膚に良性の腫瘍がボコボコ、でてくることが多いです

見た目だけでは良性か悪性かは確定診断はできませんが、

急速に増大していないものであれば、
良性のものが多いです

・基底細胞腫
  皮膚の表皮にできる良性の腫瘍です。
  中年になると、できやすい。
  頭部、耳、首、前足
  固くてドーム状に盛り上がった腫瘤で、毛がぬけた  り、潰瘍化していることがあります。
 直径1センチ以下のものから10センチ以上のものまでさまざまです。
 基底細胞がんは、猫に比べ犬は少ないです。

・良性の繊維芽細胞腫
  足、頭、首、の皮内や皮下脂肪の中で発生します
  
・繊維腫
  シニアのドーベルマンピンシャー、ボクサー、ゴールデンに多いです
  頭と足にできやすいです。
  盛り上がった脱毛した腫瘤で、弾力性のあるものや、 柔らかいものがあります。非常に大きくなることもあり ます。

・イボ(腫瘍ではありません。カリフラワー状)
  コッカスパニエルに多いです

・角化上皮腫
  毛穴からでる腫瘤
  背中 しっぽ、前足後ろ足
  腫瘍をきにして、掻いたり、こすったりして、感染を 起こしてじくじくすることがあります

・毛包の腫瘍
     直径1-7センチの卵型の腫瘤
   プードルに多いです

   黄色いチーズのような顆粒状物質がはいった、毛包   上皮腫で、顔面にでやすいです。
   バッセットハンド、スタンプー(アンデイくん、ぼこぼこです)  ゴールデン、アイリッシュセッター、イングリッシュスプリンガー  に多いです

・良性組織球種
   若い犬に多いです(3歳以下)
   Mダックス、ボクサー
   頭や耳、四肢
   治療しなくても2-3か月以内で自然退縮します
   
・角化皮膚嚢胞
  皮膚のタンパクやケラチンでみたされた、嚢胞です
  毛穴の形成異常です
  嚢胞をしぼると、内容物がまわりの組織にひろがることもあるので、絞り出して除去しないほうがいいです。しぼると、炎症がひどくなります。


脂肪腫
  シニアのちょっと肥満傾向の犬に多いです
  ドーベルマンピンシャー、ラブラドール、Mシュナウザーに多いで  す

アンデイくんの胸のところ、背中、大きな脂肪腫があります