ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

BCAAと肝臓

血液検査でアルブミンが低いですね、、、という結果がでたら、

原因は
・腎臓が悪くてオシッコからタンパクがでてしまっている

・食べているのに、腸から吸収できない、タンパク漏出性腸症

そして、

・肝臓が悪い。

血液中のアミノ酸は、バランスが重要です。肝臓が悪くなると、BCAA(分岐鎖アミノ酸。。必須アミノさんのうちの、バリン・ロイシン。イソロイシンの総称)は筋肉で消費されるので、血液の中の濃度が低下します。

そうなると、
肝臓は、低下した状態のアミノ酸濃度でしかタンパク代謝が行えないために、低タンパク血症や血液を固める(出血したときに血液がとまるしくみ)凝固タンパクの合成異常がひきおこされます。

そして、、

肝機能が低下すると、肝臓で代謝できなくなったアンモニアが筋肉で代謝されるようになります。
すると、筋肉でアンモニアが代謝する過程で、BCAAが消費され、血液中のBCAA濃度は低下します。

ということで、

肝臓が悪くなったら、BCAAを豊富に含んだ食べ物やサプリをあげる必要があります。
これによって、筋肉でのアンモニア代謝を改善させ、
アミノ酸のバランスをとってくれることが期待できます。


BCAAの主な働きは

・肝臓機能の向上

・筋肉の修復

・筋肉へのエネルギー供給

・アンモニア代謝促進(アンモニアが体の中に大量に残っていると、肝性脳症といって、意識が混濁して、けいれんをおこしたり、死に至る病気です)

・タンパク合成促進・分解抑制

血液検査でアルブミンが低いといわれたら、
肝臓が悪いとか、
よく吐く(アンモニアが高い)

そういうときに、お食事にBCAAを添加するとよいでしょう

手作り栄養食の栄養補強にもなりますね


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