ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

犬のお産

一回くらいは産ませたいってお考えになる前に、

犬は安産のようにみえますが、
それは中型のMIX犬や大型犬の話で、

チワワなどの小型の純血種の場合は、
帝王切開になるなど、難産になることが多いです。

お産は

第一期 まず、開口期 
  6-12時間
  体温が低下します
  いきみをともわない子宮の収縮
  巣作りなどいつもと違う行動
  透明の粘液がでてくる

 12時間にもそわそわした行動が続くので、目を離せないし、ハラハラしますよね。

第二期 胎仔がでてくる  
 
 3-12時間
 周期的に目に見える陣痛
 羊膜がでる、
 破水


12時間も、陣痛で苦しむわが子をみるのは、つらいかも、、、


第三期 
  後産期

  5分から2時間
  出産ーー胎盤がでるまで


といった、長丁場の戦いになります。
そのあとも、子犬の世話とか(産みっぱなし母さん多いです)、
苦労は絶えません、、


難産になったら、帝王切開を決断しないといけません



難産の基準は、、
 胎児がでてくる兆候がな

 
 第一期から24時間たっても、陣痛がない

 第二期にはいってから12時間以上たっても、陣痛がない
 微弱陣痛で2−4時間以上たっても胎児がててこない
 強い陣痛が30分以上続く
 破水1時間以上たっても胎児がでてこない
 
 母体の状態が悪化してぐったりしている
(こういう状態で麻酔かけるのって、リスク高いです)
 濃い緑色のオリモノがでてきた(胎盤剥離)
 痛みがひどくて、苦しんでいる

ということで、緊急手術が必要になります。

ここで、簡単に手術といいますが、

状態が悪いときに全身麻酔をかけるので、
麻酔の種類の選択が限られます。
取り出した胎児の世話も必要となります[呼吸をさせたり、温めたり)
ということで、多くのスタッフが必要なのです。

人も犬もお産は命がけですね、、



高幡不動の山アジサイ