ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

犬猫さんの誤食

犬猫さんは、とんでもないものを食べて腸閉塞になります。柏市で2歳で餓死した男の痛ましい事件がありましたが、死因は、空腹に耐えかねてプラスチックなどの異物を男児が食べ、腸閉塞で亡くなったという報道でした、あわれでなりません。
で、空腹でなくても犬猫さんはとんでもないものを食べます。画びょう、スポンジ、消しゴム、石鹸、ゴルフボール、小銭など、なかには養命酒を飲んで急性アルコール中毒になったり、人間の薬をたくさん摂取したというような事件もあります。とうもろこしの芯、鶏肉の骨も、腸閉塞の原因になることがあります。ゴミ箱に捨ててあった湿布貼り薬をたべてしまい、中毒死(溶血)の例もあります。異物の摂取の発見が早ければ、胃の中にある状態ですと、内視鏡で異物をとりだし、事なきをえますが、異物が腸にいってしまうと、内視鏡ではなく開腹手術になります。(獣医療では、まだ、腹腔鏡手術はほとんど行われていませんので、開腹手術になります。)
ネコに多いのは、ゴムを食べたり、ねこじゃらしをのみこんでしまう事故です。歯に長い糸がひっかかってたら、それを無理にひっぱってはいけません。糸で腸が切れるという惨事に発展することがあります。
子犬や子ネコにおもちゃを与えっぱなしにしないようにしてください。犬猫用おもちゃでも、食べてしまえば腸内異物になります。
タバコの致死量は、ニコチン11㎎/㎏です。
チョコの致死量は、テオブロミン100-200㎎/㎏です。小型犬でチョコ50g(板チョコ1枚)です
コンバットは犬猫さんに無害だとメーカーは書いています。