ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

犬もスキルス胃がんになります、、

犬の胃がん

人間と同じようなスキルス胃がんのⅠ型の「印環細胞癌」というこわい癌があります。


大学病院の症例報告をよむと、
最初は、よく吐く、でも元気ということで
内視鏡検査をして、
慢性胃炎というような病理検査結果で、
お薬で改善したので、2か月間様子を見ていたら、

またまた、症状が悪化して、血をはく、、食欲不振になり、

試験開腹して、癌がみつかったということでした


このスキルス胃がん

悪性度が高い
リンパ節に転移していると、予後不良、手術しても再発の可能性が高い


初期の内視鏡生検でみつかりにくい
これは、病変の表層が正常組織で覆われていて、繊維化していたりしているため、診断が困難であるといわれています。


腫瘍が進行するまで、無症状

主な症状は、食欲不振、嘔吐、体重減少、消化管出血


ということです。


実はわたしの父も胃がんで亡くなっており、2回手術しましたが、最初の段階で手遅れといわれていました。それで、わたしも定期的に胃の内視鏡検査をうけていますが、いつもお医者さんにいわれるのは、「スキルス胃がんはみつかりませんから」
(胃の粘膜すべてに、ブスブス、針をさしてしらべるわけではなくて、肉眼的にみて、なんとなく、あやしげなところを数か所針をさして調べるだけだから、これで、初期の粘膜の下のほうに隠れている癌がみつかるわけもなし、、と思っています)


病気になると、

幸いにも、発見が早くまにあって助かる場合と、
いろいろ手をつくしたけれど、助からないケースがあるのは、しかたがないことですね。