ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

糖尿病のインスリンの種類

猫ちゃんが糖尿病になったら、

血糖値を下げる薬をのんでも、
難しいです
それに、毎日の投薬は、なかなかたいへんなことです。

となると
インスリン注射しかないのですが、、(犬も同じく)、

1)糖尿病の症状
 多飲多尿
 よく食べるのに痩せてくる
 かかとをついて歩く末梢神経症

2)治療は
 インスリン注射しかありません。
 いまは、猫ちゃん専用のインスリンがでていますし、
 専用のシリンジがあるので、
 治療のハードルはさがっています。

3)インスリン注射の注意事項
 インスリンには即効型。、中間型、持効型、超持効型の4つの種類があります。猫ちゃんの専用のインスリンのプロジンクは、持効型に属します。
何が違うかといいますと、インスリンの効果の持続時間が違います。

①即効型  レギュラーインスリン
 ノボリンR,ヒューマリンR
   これは、緊急に血糖値をさげるために使いますので、日常の管理では使わないです

②中間型  レンテインスリン、NPH
  ノボリンN,ヒューマリンN
  猫ちゃんで、作用ピーク2-8時間
        作用持続時間 8-10時間

③持効型 PZI
プロジンク(猫専用、でも、犬もつかってもいいらしい)
 ピークが注射6-8時間
 作用持続時間10-18時間

④超持効型
  ランタス、レベミル
 ピーク 12-14時間
 作用持続時間  12-24 

4)注射のときの注意事項
 混和させてから注射する
 冷蔵庫保存に注意(ドアポケットにいれない)
 結晶がゆっくりとけて持続するように調整されているので、注射液を吸う前に軽く混和する。、強くふりすぎない
などの注意点があります。そうしないと、濃くすったり、薄くなったり、濃度に差がでて、持続時間が変化する可能性があります。


(なんちゃって金魚です)