ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

糖尿病のソモギー効果

糖尿病になると、毎日2回、インスリンを自宅でうつことになります。
一番、こわいのは低血糖
そこで
問題になるのがソモギー効果というものです。

これはなにかというと、

低血糖状態に対して、体の中のカテコールアミン(ノルエピネフリンなど)やコルチゾールといったホルモンがでて、
低血糖は命にかかわるので、やばいっていうことで、一生懸命血糖値をあげます。

実は低血糖になっているのに、反動で高血糖になってしまう。
そこで、血糖値が高いからといって、さらにインスリンの量を増やしてしまうという、こわーいいことを招いてしまうことが想定されます。
インスリン投与直前の血糖値が、前回よりも高い場合は、ソモギー効果がおきていることを疑って、最低血糖値を調べる必要があります。そして、インスリンの投与量を0.5-1単位減らして投与し、早朝の血糖値を再度測定します(早朝の血糖値を測るには、飼い主さんが自宅で、簡易測定器をもっていないといけませんね)

人間では、夜間に成長ホルモンがでるので、それが抗インスリン作用を示して、早朝に高血糖になる暁現象というのが、あるそうですが、犬猫さんには夜間に明確な成長ホルモンの分泌ピークは認められないといわれているので、暁現象による早朝の高血糖はないといわれています。

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