甲状腺機能低下症の原因
甲状腺機能低下症とは、
つまり、甲状腺ホルモンが足りなくなる病気です
1)原因は
犬は(猫はまれ)
・99%が原発性といわれていて、脳の下垂体性はめったにないといわれています。
つまり、甲状腺ホルモンをつくるところの、甲状腺が、何らかの原因で(免疫介在)壊れたり、委縮してしまって、甲状腺ホルモンをつくってくれなくなってしまうのです
2)この病気になりやすいのは
若年(10か月齢くらい)から老齢
若年ではメスが多い
老齢では、性差なし
なりやすい好発犬種は
リトリバー類、ドーベルマン、ビーグル、シェルテイー
3)診断は血液検査
甲状腺ホルモンの測定
血液検査でコレステロールや中性脂肪が高い(70%)
ALP上昇(50%)
4)甲状腺ホルモンを下げてしまう薬剤
・ステロイド
・てんかんのフェノバルビタール
・非ステロイドの薬
・アスピリン
・サルファ剤
これらの薬を2週間以上飲んでいたら、2か月きってから測定する
5)甲状腺ホルモンが下がる原因
・免疫
・加齢
・ニキビダニによる全身感染症
・クッシング症候群
・糖尿病
・悪性腫瘍
・腎不全
・心不全
・長期のストレス
・飢餓
・体調が悪くて発熱しているなど、病気に反応して血液中の甲状腺ホルモン濃度が低下します。つまり、食べない状態が続いたりすると、体が自分の体の消耗を守るために代謝をおとして、カロリー消費を減らすために甲状腺ホルモン濃度を下げるという防御反応ですね
甲状腺ホルモンが低い原因に、糖尿病やクッシングといったその他の原因がある場合もありますので、それもきちんと検査したほうがいいですね。
6)甲状腺ホルモンが低いのが当たり前の犬
甲状腺ホルモンに対する抗体をもっているのが、全体の10%いるといわれています。この場合は、薬を投与しても改善しません。
なかには、視覚ハウンド(サルーキ、グレイハウンド、アフガンなど)の犬種は健康でも甲状腺ホルモンが低いといわれています。
おサルの大道芸人