ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

精巣の腫瘍

猫ちゃんはほとんど、去勢しているので、この病気をみることはありません。
当然ですが、去勢しているワンコと女の子は、この病気にはなりません。。。。(だから、はるな愛もこの病気にはならないでしょう)

おなかの中に残ってしまった停留精巣が、この病気になる確率が高いです。普通の陰嚢(つまり、ブラブラと外にぶらさがっている状態)に精巣がある犬よりも、おなかの中に精巣が残っている停留精巣の犬では、精巣の腫瘍の発生が9倍、鼠径ヘルニアの犬では4倍高くなるといわれています。

シニアの去勢していないワンコにみられます。
平均年齢9-11歳

症状
 女の子化します。(雌性化)
 血清エストロゲンの値が上昇します。
 去勢していないオスがよってきて、アプローチします。

外にでている睾丸なら、わかりやすいのですが、左右の大きさが違う場合は要注意です。

前立腺過形成
雌性化乳房(オスにも乳頭があります)
左右対称に毛がぬけていく
毛包や皮脂腺の委縮で被毛が変化する

転移
 局所のリンパ節に転移して、肺や他の臓器、目、皮膚に転移します。

治療
 去勢手術
 若いときにやっておけば、安心ですね、、、

 転移していれば、放射線治療と化学療法(必ず治るというわけではありません)


ドックランで、去勢していない男の子なのに、去勢していないオスたちにモテモテになったら、注意しましょう、、