ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)

トイプードル、シーズーに多い
内分泌の病気に
副腎皮質機能亢進症という病気があります。

原因は
 ・下垂体性(脳の問題)が90%(MRI確認)
 ・副腎の腫瘍 10%(悪性とは限りません)
  (通常はバイオプシーはしません)
 ・ステロイドの飲みすぎ

症状
 多飲多尿
 多食
 いつもハアハアしている
 皮膚が脱毛、黒く色素沈着、石灰沈着
 膀胱炎をくりかえす
 おなかの筋肉がおちて、おなかが膨満(他人事ではないですが、、)
 肝臓腫大
 神経症
 精巣萎縮
 
診断
 血液検査
 尿タンパクがでる
 水のようなおしっこする低比重の尿
 ACTH刺激試験(100%の診断率ではないです)

合併症
 やたらと食べて、水を飲んでおしっこする、毛がはげる分には、許容範囲ですが、
 こわいのが、
 感染 
 肺炎
 肺血栓塞栓症
 膵炎
 糖尿病
 
 
治療
 副腎皮質ホルモン合成阻害剤の内服(副作用にかなり注意しないといけません)
 副腎皮質の悪性の腫瘍の場合、腫瘍を摘出手術しても、内服治療と予後はあまりかわらないといわれています(悪性の場合、すでに肝臓に転移していることが多いから)



春になるとワンコとおでかけの機会も増えますが、
犬もシートベルトをつけてあげましょうーー
情けは人のためならず、衝突で犬が前のほうに飛んできたら、自分が怪我します。以前飼っていたゴールデンが、近くに雷が落ちて、びっくりして、前の席にいたわたしのほうに飛んできて、首を痛めたことがあります。雷よりも犬の激突のほうが、わたしにとって衝撃でした。