慢性肝炎の多い犬種
肝炎の多い犬種というのがあります(残念ですが)
慢性肝炎は、末期に進行してするまでは、比較的無症状です。気づいたときは、治療が難しいことが多いです(肝臓は体の中で一番大きい臓器で、沈黙の臓器といわれています。病気がかなり進むまで、症状がでません)
確定診断は、開腹あるいは腹腔鏡手術での、肝臓の生検です。
慢性肝炎が多い犬種は
・ベトリントン・テリアの銅蓄積性肝炎
・ラブラドール(特にメスで、8−9歳くらいから)
・Aコッカ
・Mダックスフンド
・ヨーキー(後天性門脈シャント、門脈低形成も多い)
・チワワ、シーズー、
・マルチーズ
・ゴールデンリトリバー
確定診断(針による生検)によって、特発性慢性肝炎と診断された場合は、ステロイド治療が有効です。
胆嚢粘液嚢腫の多い犬種
(胆嚢に胆汁が塊になってたまってしまい、破裂する危険性もあるこわい病気です)
急性に発症する場合と、慢性に進む場合があります。
・Mシュナウザー
・シェルテイー
・Aコッカ
・チワワ
予防は胆汁の流れをよくする薬と低脂肪食
慢性肝炎の発見は、
血液検査で、
アルブミンが低い、
コレステロールが高い
肝臓の酵素が高い
食欲はそこそこあるけれど、よく下痢する、
水をたくさん飲む、
よく吐く
肝臓が小さい、あるいは、大きい(レントゲン検査)
肝炎は進行すると、肝臓が線維化して、肝臓の機能が果たせなくなる、こわい病気です。
早期発見・早期治療(傷のようにきれいに治るわけではなく、薬などでコントロールしていくということです)
が大切です。
タンザニアで気球にのりましたが、先日のエジプトの気球事故は他人事ではないです。
タンザニアでは、どおりで、無事に着地したときに、みなでシャンパンでお祝いしたわけです。死んでも文句はいいませんという念書にサインしてから乗りました)