ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

ダルベポエチン

慢性腎不全になると、貧血が進行してきます。腎臓で作られる造血ホルモンが減るからです。

そして、腎臓が悪くなると食べなくなる、栄養障害(造血の材料がない)
尿毒症による赤血球の寿命が短くなる
胃腸障害からの出血

とにかく、悪いことが次から次へと起きます。

そこで、体が必要とするものを、外から補充してあげる、これが現代西洋医学の王道ですよね(針灸や自然療法では、できないことです)。

ヒトエリスロポエチンを投与するのですが、この投与は、用量依存性にヘマトリットやヘモグロビン濃度を上昇させます。
ですが、人のホルモンであること、動物用のものがないこと、で、残念ですが、連続的な使用で抗エリスロポエチン抗体というのが産生されて、効果を失っていきます。

で、ダルベポエチンという薬剤があって、これは、従来品のエリスロポエチン製剤(エポエチンα)と比較して、3倍長い作用時間をもち、抗体ができにくいという利点があります。(1.5μ/㎏ 週一回注射)


毎朝、起きると部屋の前でトト太が待っていて(一緒に寝ると、朝早く起こすので、)ドアをあけると、すぐにとと太とアンデイがくっついて座ります。実は仲がいいのかもしれません。