ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

猫の日光浴

皮膚の下にある7−デヒドロコレステロールというビタミンDの前駆体があって、紫外線の働きによりビタミンDへと転換されます。その後、肝臓や腎臓で代謝されて活性型のビタミンD3となり、腸からのカルシウムを吸収するのを助けます。
猫の皮膚には7−デヒドロコレステロールが非常に少量しか存在しないため、紫外線によりビタミンDを合成できないといわれています。動物は人間と違って、暑い被毛でおおわれていて、紫外線が届きにくいからでしょうか。
このため、猫ちゃんは、フードからビタミンDをとらないといけませんが、過ぎたるは及ばざるがごとし、でとりすぎは逆効果になります。

ビタミンDを過剰にとりますと、高リン酸血症を伴う高カルシウム血症になります。そして、腎臓に石灰沈着して、腎臓にダメージを与えます(不可逆的)。
殺鼠剤はコレカルシフェロール(ビタミンD3)を含むので、高カルシウム血症の原因になります。

ですので、ビタミンDのために、猫ちゃんの日光浴を毎日する必要はありません。
猫ちゃんを室内飼いにして、日に当てなくてもよいのですが、、
やはり、ひなたぼっこをさせてあげると、気持ちよさそうに寝ているので、
たまにはひなたぼっこさせてあげるといいかもしれません。ストレスは万病の元ですので、ストレス解消、気分のリフレッシュ効果があるのではないかと思います。


とと太もたまに、ベランダ、屋上で日干ししています。
屋上では、カラスに襲われたこともありますので、子猫は用心しましょう。
ベランダにおいておいた、子猫がカラスにさらわれたという話も聞きます。

とと太日干し中


少し紅葉になりましたね