ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

急性腎障害の原因

シニアの猫ちゃんが、だんだん、老齢になって慢性腎不全になっていくのが多いのですが


犬猫さんが、若くても急性腎不全をおこすことが、あります

原因は

毒物

 エチレングリコール
 重金属
 有機化合物
 ブドウやレーズン
 ユリ科植物
 ヘビ毒(マムシとか) 
 ハナバチ毒
 狩りバチ毒
 ブルドックアリ
 メラミン
 シアヌル酸

感染症
 腎盂腎炎
 レプトスピラ

薬物
 アミグリコシド抗生物質
 アンホテリシンB
 シスプラチン(抗がん剤
 造影剤

高カルシウム血症
 カルシフェロール含有殺鼠剤
 ビタミンD類似物質含有ヒト用皮膚病薬

多臓器不全、敗血症、急性膵炎
梗塞、虚血
交通事故
熱中症
脱水
循環不全(ショック、うっ血性心不全




腎障害とは、、


  腎臓の中の血液の量が減って
 
  血液がへると、腎臓の細胞に栄養がいかなくなるので、

  腎臓の細胞がダメージをうけて、


  腎臓の細胞が死んでしまう

  となると、腎臓の機能が果たせなくなり

  おしっこがでなくなったり、
  おしっこに老廃物を排泄できなくなり、

  体に老廃物がたまり

  尿毒症になります。

  そして、排泄ができなくなると、

  体に水がたまり、


  肺に水がたまり、肺水腫になり、

  急性腎不全と急性肺障害が重なり
  
  死亡する、、

ということです。



 人の場合、透析があるので、犬猫さんよりは死亡率が低いのですが、それでも、急性腎不全の死亡率50-60%といわれています。急性腎不全と急性肺障害が重なルと、死亡率80%に増加するそうです。
犬猫さんでは、透析はめったに行わないので(全身麻酔が必要)、死亡率はさらに高くなりますね。
 
早期に異常を発見して
すぐに腎臓を守るため
点滴処置と導尿をして、
腎臓を回復させる、、

ことが、明暗をわけるようです。

一度壊れたネフロンは再生しません、、、




(ハナバチ)