ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

多発性神経根炎

突然、ぐにゃーっっとして、立てなくなる病気があります。
急性の特発性多発性神経根炎という病気です。
24時間で急性に起きます。
最初は後肢から始まって、進行します。
アライグマに噛まれたりすると、10-14日のちに発症するといわれていますが、こころあたりがない場合は、特発性の可能性があります。
末梢の神経反射がおかしくなり、進行性の四肢不全麻痺がおきますが、痛覚はあります。
ですが、この場合ですと、自然治癒するといわれています。ステロイド治療には反応しないといわれています。

原因
 特発性
 アライグマに噛まれた
 
鑑別診断
ボツリヌス中毒でも、同じような症状になりますが、脳神経に異常がでるので、鑑別診断が必要です。

慢性の炎症性脱髄性多発ニューロン
 グニャーっとして立てなくなる病気ですが、
上記のように急性の場合は、自然治癒する可能性がありますが、慢性経過の場合は、回復が難しいといわれています。

進行性です。
若い猫ちゃん、とくにベンガルに多いといわれています。
若い猫ちゃんがイスからおちて、徐々に立てなくなってきたってというケースが多いそうです。外傷のようにみえますが、猫がイスから落ちること自体おかしいので、外傷ではなくて、神経の問題です。
ステロイド治療しかありませんが、反応はまちまちということです。


昨夜はノラ猫ちゃんの避妊手術をしました。
猫捕獲器にはいった三毛猫親子です。
母猫は妊娠初期のようでした。
不幸な子猫をふやさないよう、お外にだす場合は、避妊去勢をして飼ってください。
猫捕獲器とは、
中にエサをいれて、猫ちゃんがはいると、バチってドアが閉まります。

外猫ちゃんの避妊手術のご相談も承っております。捕獲器をお貸出ししております。
縫合糸が体外に出ないよう、埋没縫合をして、2週間持続する抗生剤の注射をしております。
破格のお値段で手術をしている動物病院もありますが、PDSという高価な吸収糸を用いているのと、やっつけ仕事ではなくて丁寧に手術をしたいので、費用は通常料金で承っています。