ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

猫の乳腺腫瘍

犬の乳腺腫瘍は、50%良性、50%悪性

猫ちゃんの場合は、85%悪性(本をみると、良性はまれとまで書いてありますが)
猫ちゃんの乳腺腫瘍は、女の子の猫の全腫瘍中17%を占めます。

発生年齢
 一番多いのは、10−12歳くらいです。(発生年齢は、9か月から23歳)

好発品種
 シャムネコ

ホルモンの影響

避妊していない猫ちゃんは避妊メスの約7倍の乳腺腫瘍の発生率が高いです。

6か月以下で避妊手術した猫では、91%
1歳以下で避妊手術した猫では、86%が、未避妊猫と比較して発生リスクが低下するといわれています。


そう、だから、当院では、5か月から6か月くらいの発情前の避妊手術をおすすめしております。


おなかあける手術を子猫にするのはかわいそう、、、っておっしゃる方、
でも、乳腺癌になったほうがもっとかわいそう、、

乳腺腫瘍ってどんなものか、、
 大きなしこりになれば、だれでもみたらわかります。
 皮膚や皮下組織に固着したような、硬いしこりです。

転移は
 腋下リンパ節や鼠径リンパ節から転移します。
肺、肝臓、腎臓などです。

治療
リンパ節までふくめて、片側の乳腺をまるごと摘出する。
生存期間は、両方全部とったら、917日、片側は348日といわれています。
一度にぜんぶの乳腺をとるのは、傷口も大きく、かなりの大手術になります、、
しこりのある乳腺だけという一部だけ取った場合は、2/3の症例に再発が認められ、生存期間は10−12か月

しこりでない場合は、、
線維上皮過形成の発生もあり、若い猫の発情後2か2歳までの猫の妊娠期間中に発生します。皮膚や皮下組織に浮腫が認められることが多いとされています。


(アンデイくん、病院にお見舞いにいきました。もちろん、外だけ)