犬の慢性リンパ性白血病
どんな病気かといいますと、
骨髄やリンパ系組織や血液中の成熟リンパ球様細胞が異常に多くなってしまう病気です。
犬だけで、猫はまれです。
だいたい、10歳前後で発生することが多いです。
診断は
血液検査をして、白血球がものすごく高くなります。それで、血液を細胞診断して、発見します。
症状
食欲低下
体重が減っていく
元気がなくなる
よく、吐く
下痢
無症状の場合もあります。
治療
化学療法
無症状でも、リンパ節や脾臓、肝臓などが大きくなっている、貧血や血小板が減っている、高ガンマグロブリン血症などがあれば、治療を開始したほうがいいといわれています。
治療の目的は、腫瘍細胞の根絶ではなく、腫瘍細胞の増殖を抑制して、臨床症状の改善や血液学的異常を改善することにあります。
クロラムブシル(日本では発売されていません)
あるいは、メルファラン
とプレドニンの内服です。
腫瘍細胞の増殖は遅いので、治療への反応もゆっくりですので、臓器腫大や血液学的異常が改善されるにに、数か月かかることもあります。
予後
この病気で、急激に症状が悪化することは少ないのですが、これとは別により悪性度の高いリンパ腫を併発あるいは移行することもあります。
予後は、化学療法を行った場合は、1-2年以上の生存期間