ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

術後縫合糸肉芽腫

避妊手術や去勢手術をしたあと、なんだか、傷口がじくじくして治らない、、
なんてことがあります。

絹糸をつかって縫合すると、そこに免疫反応がでて、肉芽腫ができて、そこから、漿液がじくじくとでて、皮膚に皮下脂肪織炎がおきたりします。

Mダックスに多いです

というとで、当院ではPDSという吸収糸をつかって縫合糸し、ソノサージという超音波で切除してなるべく糸を使わない手術をこころがけています。

こうなったら、
治療は
・原因となった絹糸を取り除く(もう一回開腹手術)
免疫抑制剤を飲んでもらう


明日、台風が上陸してすさまじかったら、
こわいですね。
気を付けましょうーーー

先日、
不思議な問い合わせの電話をうけました。
まあ、実のところ
よくありますが、
お電話でのお問い合わせは、
診察時間
費用
休診日
ご予約の電話
が一般的なんですが、

先日、答えに窮したのは、
同じ人ですが、

「うちの猫が吐いているけれど原因はなんですか?」
「うちの猫が血尿でおしっこがでにくそうだけれど、原因はなんですか?」

っていうお問い合わせがありました。
実のところ、
こういうアバウトなお問い合わせは
ちょっと、どう答えていいのかって思います
血尿なら治療が必要だから、きてくださいね
ってお答えしても、「原因はなんですか」の一点張りでした。
電話で診察治療はできませんし、

血尿の原因をお電話でとうとうとご説明するよりも
(1時間講義になりますよ)
実際に猫ちゃんが苦しんでいるなら
いらして治療をうけていただきたいというのが
本音ですね。
(皆様が、風邪をひいて、人間のお医者さんに電話して、
「風邪の原因はなんですか?」って問い合わせしないですよね、、それと同じかと思うのですが)

最近は事前に様子を確認するために電話してから来院するというのがはやりのようですが、
皆様はどうお考えになりますか?
お電話でのお問い合わせすべてに答えないと不親切な病院というレッテルをはられそうですが、
電話というのは、相手の状態や都合におかまいなしに
かかってくるので、真の悪いときってありますよね
うちは、受付嬢はいないので、そのときに状況によっては、すべてのお電話に親切丁寧にお答えできない状況をご理解くださると幸いです