リンパ腫のステージ分類
悪性リンパ腫、、
昔はそういう言い方がありましたが、
今は、リンパ腫(白血病も含めて)といいます。
良性のリンパ腫はなく、ぜーんぶ悪性の腫瘍だからです。
猫ちゃんのリンパ腫で、
ハイグレードといわれて
大きなリンパ球がたくさんありますという病理検査の結果がかえってきたら、
残念ながら、悪性なので、覚悟しないといけません。
とくに、LGLという大型の顆粒をもったリンパ腫という診断結果だと、予後は1.5か月といわれています。しかも、抗がん剤をするよりも、まずは腸の腫瘍をとらないと、抗がん剤を先にしてしまうと腸が穿孔してしまって危険といわれています。
とにかく、やっかいだということですね
病気もステージ分類(5段階)というのがあります
ステージ1 病変は単一のリンパ節か単一臓器のリンパのみ
(つまり、腫瘍はまだ、1か所だけ)
ステージ2 単一部位の複数のリンパ節にひろがっている
2つのリンパ節がはれていたら、、これ
ステージ3
全身性に複数の部位のリンパ節に病変
(体中のリンパ節に転移しているってことです)
ステージ4
肝臓、あるいは肝臓と脾臓に転移している
ステージ5
末梢血中に腫瘍細胞がでている
骨髄やほかの臓器にも腫瘍細胞がある
(全身が腫瘍に侵されている、末期)
サブステージa 全身徴候なし
サブステージb 全身徴候あり
人間は二人に一人、がんになるっていいますよね、、どうぶつも寿命が長くなると
腫瘍が増えています
どこまで治療するか、どこまでがんばるか
悩ましいところです。
クリスマスソングの生演奏しています???
オゾン注腸療法について
ドイツから始まった、人間のオゾン療法
血液クレンジングといいます。
これが、どうぶつにも応用されていて、
肛門にオゾンガスを注入する、とっても簡単な方法です
当院でもおこなっておりますので、
シニア犬の健康維持、関節炎、皮膚、アレルギーなどに効果が期待できます。
料金は
初回おためし500円(当院がはじめての方は初診料1500円かかります)
あとは、10回コース15000円で、週1-2回をおすすめしております。
ご参考の記事をご紹介します
猫のリンパ腫
昨日は町田で高名な先生をお招きしてセミナーがありました。そこでのオハナシ
猫のリンパ腫
昔は猫白血病にかかっている猫が多かったので、ウイルスが原因で若い猫がこの病気にかかって死んでいった。昔の猫の寿命は、なんと、4歳くらいだったということ!!
今は、室内飼育が大半なので、このウイルスをもっている猫は減ったけれど、今度は若い猫ではなく、シニアの猫にリンパ腫が増えている
とくに、消化管型リンパ腫(腸にできる腫瘍です)が腫瘍の3分の1を占めるくらい多い。
治療法は
まずは、ハイグレードのリンパ腫だったら、いきなり化学療法をはじめると、腸がすでにボロボロでダメージをうけているところに、腸管毒性のある抗がん剤をうってしまうと、腸に穴があいて、穿孔して、細菌性腹膜炎をおこしてしまう。
ハイグレードのリンパ腫だったら、外科的に切除してから抗がん剤をする、、、
でも
でも、
がんばって抗がん剤を毎週のようにうっても
生存期間が6-9か月
1年以上生存が20%
だそうです。
無治療だと4-8週間
がんばって余命2か月を
1年にのばすか
あきらめて運命にまかすか
この選択肢は、悩みますよね。
ジャンボ宝くじがあたったら、広大な敷地で
犬とロバとニワトリをかって、毎日うみたて卵をたべ、畑をつくって自給自足してみたいです。
猫も自由に敷地内を歩かせてあげたい、、、
ロバにのって、犬と散歩してみたい、、、
肝臓の薬
検診で肝臓の酵素が高いといわれてた、
全身麻酔で肝臓の生検したくない
元気食欲はある
黄疸はでていない
そんなときは、
とりあえず、のむ薬は
ウルソデオキシコール酸です
副作用がほとんどないので、非常に安全な薬だといわれています。
薬効は
・悪い胆汁酸を除去してくれる
・免疫調整作用
・利胆作用(胆汁の排泄を刺激)
・グルタチオンの産生増加により抗酸化活性をもっている
2)抗酸化剤
フリーラジカルによる細胞の酸化ストレスとダメージが病気を引き起こします。
どくに、肝臓の病気のときは、逆流した胆汁酸による炎症、血流の低下、ミトコンドリアの損傷によって酸化ストレスが増大します。
3)S-アデノシルーL-メチオニン(SAMe
サミーといいます)のはいったサプリを飲む
サプリメントを飲ませたいなら、この成分が入った良質なサプリをおすすめいたします。
効能のエビデンスがある(とくに中毒や胆汁酸逆流を伴う肝疾患に効果的)
輸入品になりますが、デナマリンが一番おすすめといわれています。
3)肝臓の酵素が高くなったら、今飲んでいるサプリや薬を見直す
ナマ食をやめてみて、数週間後に再検査してみる。
写真きらいで、困ります、、、
らj
猫の肝臓の病気
血液検査で肝臓の酵素の数値が高い
犬だと、
肝臓の以外の原因であがっているかもしれませんが、
猫の場合、肝臓が本当に悪いケースが多いとのことです。
一番の原因は
1)好中球性胆管炎
つまり、肝臓の細菌感染です。シニアの猫に多い。
なりやすい種類は、ペルシャ、シャム、ブリテイッシュショートヘアなど
治療は、6週間のペニシリンの内服です
症状は、急激に悪化するので、吐いたり下痢したり元気がなくなりますので、そういうときは、すぐに病院にいったほうがいいですね。
でも、6週間も猫に薬飲ませるのって、たいへんですよね、、、、、
2)リンパ球性胆管炎
慢性的な経過をたどるので、なんとなく、食欲不振、嘔吐下痢など、、
木曽馬です
慢性肝炎になりやすい犬種
原発性の慢性肝炎(ほかの病気が原因で肝臓が病気になっているのではなく、肝臓そのものが、最初から悪い)になりやすい犬種がいます。
肝臓は大きな臓器なので、臨床症状を示さないことが多いです。肝機能の70%が失われるまで症状がでにくいといわれています。
なんとなく、吐いたり下痢したり、てれてれ、消化器症状がでたり、消えたりと、続くけれど、それなりに元気だという感じです。
1)好発犬種
アメリカンコッカ
ケアンテリア
ダルメシアン
イングリッシュコッカスパニエル
イングリッシュスプリンガースパニエル
ラブラドール
ヨークシャテリア
ベドリントンテリア
2)血液検査
アルブミンの低下
BUNの低下
Tビリルビンの上昇
アンモニアの上昇
胆汁酸の上昇
劇症型や肝不全の末期でないと、血糖値は下がりません
2)確定診断
肝臓の生検(麻酔かけます)
3)治療
ステロイドを生涯飲む
ウルソ、抗酸化サプリ
ハンモックでまったり
どうぶつの再生医療
富士フィルムがどうぶつの再生医療を行っていて、ご希望の方は、治療費の一部を研究会社が負担してやってくれるそうです。治療対象はいろいろ制限があるようですので、HPで確認してください
1)対象は
・乾性角結膜炎(ドライアイです)
・免疫介在性溶血性貧血
・関節炎
・椎間板ヘルニア
・慢性腸症(下痢嘔吐が治らない病気)
2)治療内容
犬脂肪由来間葉系幹細胞を用いて、静脈点滴を何回かする
3)費用
標準治療は飼い主様負担
細胞投与代、検査代など臨床研究発生する費用は、研究病院サイド
慢性腸症は、食物アレルギーも関与しているといわれています。でも、療法食食べないのよー
これしか食べないのよーーとなると食事療法の治療が難しいですよね。ステロイドをすーっと飲まないといけなくなってしまうので、ぜひ、ご検討してみてください。