ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

慢性肝炎になりやすい犬種

原発性の慢性肝炎(ほかの病気が原因で肝臓が病気になっているのではなく、肝臓そのものが、最初から悪い)になりやすい犬種がいます。

肝臓は大きな臓器なので、臨床症状を示さないことが多いです。肝機能の70%が失われるまで症状がでにくいといわれています。

なんとなく、吐いたり下痢したり、てれてれ、消化器症状がでたり、消えたりと、続くけれど、それなりに元気だという感じです。

 

1)好発犬種

アメリカンコッカ

ケアンテリア

ダルメシアン

ドーベルマン

イングリッシュコッカスパニエル

イングリッシュスプリンガースパニエル

ラブラドール

ヨークシャテリア

ベドリントンテリア

 

2)血液検査

 アルブミンの低下

 BUNの低下

 Tビリルビンの上昇

 アンモニアの上昇

 胆汁酸の上昇

 劇症型や肝不全の末期でないと、血糖値は下がりません

2)確定診断

 肝臓の生検(麻酔かけます)

3)治療

 ステロイドを生涯飲む

 ウルソ、抗酸化サプリ

 

ハンモックでまったり

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