ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

犬の膵炎のための薬がでました!!

ついに
犬の急性膵炎のための治療薬がでました。

急性膵炎とは
 膵臓が強い炎症を起こして、ものすごい腹痛と吐き気をおこす、つらーーい病気です

原因は
 犬の場合は、高脂血症、胆石、(人間はアルコールも)
 猫は肥満とかは関連なしといわれています
 細菌感染が直接の原因ではないといわれています。

従来の治療
 吐き気をとめる制吐剤
 腹痛をおさえる鎮痛薬
 膵臓の炎症を抑えるステロイド
 膵臓への血流を増やすための輸液
 栄養補給
 抗菌剤など

で、新しく犬専用につくらえた膵炎の薬、ブレンダZは
何をする薬かといいますと

  膵臓が炎症をおこすと、体の中の白血球がそれ、とそこに集まっていきます。体の免疫システムなんですけれど、
実のところ、白血球が膵臓の炎症部位に集まると、膵臓の中のたんぱく分解酵素が血管がもれでてきて、膵臓の周りの組織にダメージを与えてしまう、活性酸素もでてきてします。
そこで、白血球が膵臓に集まらないようにしてあげるのが、ブレンダZという薬の役割なのです。
治療は、静脈注射を5日間続けます。

つらい、膵炎、早く治してあげたいですよね
重症の膵炎で亡くなることもありますので、侮れません。

海岸でミデイくんが、みつけました
タツノオトシゴ