ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

コクシジウムの駆虫薬が新発売されました

仔犬の血下痢をおこす原虫コクシジウムという病気があります。なんと、生後25日の子犬の21.6%がコクシジウムに感染しているという調査結果があります。
つまり、
一般家庭にくる前の子犬ですから

繁殖場やペットショップで、感染しているということです。
コクシジウムに汚染されている繁殖場では、蔓延しやすいです。というのは、コクシジウムの感染力は強く、そして、塩素消毒では、死滅してくれないのです(熱湯消毒が効果あり)

いままでは、コクシジウムにすごーっくよくきく薬がなくて、抗生剤を連日7日-14日間飲まないといけなかったのですが、
今回、新しく1回飲むだけで(液体でおいしいようで、簡単に飲んでくれます)、やっかいなコクシジウムを駆虫してくれるというお薬が発売されました。

では、
Ⅰ コクシジウムとは

1)犬の腸粘膜の細胞内に寄生する原虫

2)感染力のあるオーシストという、肉眼では、見えない卵を犬が食べて感染します。
感染すると、腸管内に寄生して、わさわさ繁殖します。最初は無性生殖を繰り返し、やがて有性生殖となり、オーシストをつくり、糞便中に排泄します

3)感染してから、糞便中にオーシストが排泄されるまでの期間を、プレパテントピリオドといいますが、それが、だいたい8日間くらいです。

4)糞便直後のオーシストは、まだ、感染力がありません。
すぐに処理すれば、再感染はしないのですが、
それが放置されると、、
24時間後に感染力のあるオーシストに進化します。

5)そして、感染力のあるオーシストを犬がまた、食べると、再び感染するという悪循環がはじまります。

6)感染した犬が糞便中にオーシストを排泄し続ける期間(パテントピリオド)は8-9日間です。でも、再感染し続けていれば、ずーっと排泄されますよねえ、、、
再感染しなければ、3週間たつと、オーシストが全部体の外にでてくれるのですが、でも、一部はリンパ節に残ってしまいます。


Ⅱ どこから感染するの?

オーシストのはいった糞便
感染したネズミを食べた(待機宿主)

Ⅲ 猫もコクシジウムに感染します。
 感染源 ネズミやウサギ(待機宿主)
     オーシストのはいった糞便

仔犬で下痢が続いて、削痩していたら、この病気を疑ってみてくださいね

ミデイくんのビフォーアフター
4か月7.8キロ  

生後3か月4キロ