エキノコックスは北海道だけ??
エキノコックスという寄生虫が肝臓に寄生するこわい病気があります。
北海道の野生のキタキツネからうつるというイメージがありますが、
もちろん、そうなんですが、
北海道の野生のキタキツネの40%がエキノコックスに感染しているといわれています。
北海道では、毎年20人ほどの感染者がでているそうです。
北海道に犬つれていったら、気を付けましょうーと
思っていましたが、
本州・九州・沖縄でもエキノコックス症患者が報告されているのです。
エキノコックス症の自覚症状がでるまで、数十年(人間のデータ)と時間がかかるので、いつ、どこで、感染したのかという記憶の追跡が難しいのですが、北海道に行ったことのない人も患者にいたそうです。
1927−2001年の感染者(多包虫)の人の分布データは、
北海道424
青森 22
宮城 8
福島 1
東京 13(そのうち、2人は本州で感染したと考えられている症例)
神奈川 3
長野 2
(データは、国立感染症研究所HP)
1)どうやって感染するのか?
寄生虫の幼虫をもった野鼠を
キツネや犬がたべて感染(終宿主)
↓
キツネや犬の小腸で寄生して1か月で成熟
↓
糞とともに虫卵を排泄
↓
虫卵のついた草や水を野鼠がたべる(中間宿主)
↓
といった感染の輪があるのですが、
そこで、
山菜や、手指についたエキノコックスの虫卵を人がさわって、口から感染します(潜伏期間10数年)
2)人の症状は、
疲労感、倦怠感、黄疸、むくみ、右のわき腹の痛み
3)北海道の犬の感染率は約1%
4)予防
せめて、自分の犬からうつらないように
ワンコさんに駆虫薬(インターセプターS)をあげましょう。
犬は終宿主なので、ヒトに与えるほと、寄生虫は宿主に害を与えないので、外見からは感染しているかどうかはわかりません。
この薬は、フィラリア、犬回虫、犬鉤虫、犬鞭虫、多包条虫、瓜実条虫の駆虫薬です。
GWに北海道に犬連れでいかれるかたは、ぜひ、予防も考えてあげてください
寄生虫や微生物の感染被害は体の大きさは関係ないかも、、