猫が腎臓の病気になりやすい理由
猫ちゃんは、犬よりも慢性腎不全になりやすいといわれています。
その理由は
1)体重あたりの腎臓の大きさが、相対的に小さい
腎臓当たりのネフロンの数は
牛400万個
人間100万個
豚125万個
犬41.35万個
で、猫はたったの19万個
体重が少ないとはいえ、腎臓のもっているネフロンの数が少ないので、予備能力が犬などの他のどうぶつに比べ少ないのです
2)ネフロンの構造の違いのため、猫は脱水しやすい
、尿を排泄するときに、必要な水分を再吸収するのですが、その再吸収するところのネフロンが少ない
ということで、
水を飲まなかったり食べなかったりすると
犬よりも、オシッコからの水の再吸収能力が低いので
脱水しやすい
ちなみに、人は、水の再吸収をするネフロンのループが多いので、脱水するよりは、むしろ、腎臓が悪くなると推移分が体外に排泄できなくなり、むくみやすいそうです
たしかに
腎臓が悪くなった犬猫さんで、脱水はよくみますが、
手足がむくむということはないですね。
3)尿細管で、脂質をたくさん再吸収しやすいため、過酸化脂質の障害をうけやすい。
つまり、
いたんで酸化した脂質や油をたくさん食べると、尿細管がダメージをうけて、壊死してしまいやすいってことです。
4)猫はほかのどうぶつよりも尿道が細いので
オシッコトラブルが多い。オシッコがでなくなる尿路閉塞をおこすと、腎臓にバックブレッシャーがかかり、腎臓にダメージを与えます。
ということで、腎臓は障害をうけると、細胞が再生しない臓器なので、大事に使わないといけないところなのです。
予防法は
早期発見
脱水させない
オシッコトラブルを解消する
水を飲んでもらう(たまには、缶詰あげる)
腎臓がわるくなったら、リンを制限した食事にする