ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

成長期の子犬にカルシウムサプリは危険です

オトナのわんこですと、食事にたくさーーん、カルシウムがはいっていたとしても、レセプターを介した能動輸送によって、吸収されるので、食事にいれたカルシウムがたくさん多くても、ほぼ一定の必要な量だけが吸収されます。
もちろん、カルシウムやマグネシウムが多すぎると便がゆるくなりますが、、血液中のカルシウム濃度は調整されます。

ところが、


子犬の場合、レセプターが十分発達していないので、受動的に吸収されてしまいます。
つまり、取捨選択能力が低いので、
音楽が能動的に耳に入るのと同じように、おなかがあげたぶんだけ、体の中にはいってしまうってことですね

ということは、お食事にカルシウムをたくさんいれると、
その50%が吸収されてしまうので、カルシウムが過剰になる危険があります。
カルシウムが過剰になりますと、リンとカルシウムの適正なバランスが崩れて、逆に骨の成長に悪影響がでます。
ちゃんとした総合栄養食をあげていれば、
わざわざ、カルシウムいりのサプリとか、カルシウムがはいっているおやつとか、そういうものは、子犬の骨の成長を妨げる可能性がありますので、ご注意ください。特に大型犬の子犬は要注意です。

せっかく、成長によいだろうと、お金出して買ったカルシウムいりのおやつや、骨は、子犬にとって有害になることもありますので、もったいないし、くやしいですよね。



いぜん、和歌山のアドベンチャーワールドにいって、
バックヤートで、パンダの餌やり体験をしました。
そこで、パンダって笹を、あれこれセレクトして、好きな笹だけを選んで、きらいな笹はぽいっとまわりに投げている姿を見ました。食べるものを取捨選択しているのが印象的でした。そして、けっこう、厳しい目をしていました。ぬいぐるみのようにかわいいけれど、やぱっり獰猛なクマなんだな(大熊猫って書きますよね)って、、思いました。飼育員さんも、子パンダは触れるけれど、2歳になったら、もう、触れないっていうことでした。